
義実家への帰省、関係は悪くないのに、なんだか気疲れする……



歓迎してくれてるのに「しんどい」なんて、自分が心狭いのかな
そんなふうに感じていませんか?
お盆が近づいてくる。
義両親はいつもやさしい。コーヒーを出してくれて、なにかと声をかけてくれる。
それなのに、その家のソファに座っているだけで、なぜか気が休まらない——。
わたしは会社員歴15年、双方の実家が遠方のため、毎年お盆は泊まりがけの帰省を続けながら小学生の子を育てています。義実家との関係はけっして悪くありません。それでも帰省のたびに、相手に気を遣わせている申し訳なさと、放っておいてほしい自分のあいだで、地味に消耗してきました。
でも、ある考え方に切り替えてから、帰省はずいぶんラクになりました。
それは、「なんとなくの気疲れ」を”目標”に変えてしまうという方法です。
- 関係が良くても義実家帰省が気疲れする「正体」
- 気疲れを”目標”に変えて穏やかに乗り切るコツ
- 無理なときに使える「滞在の仕方」の選択肢
- 帰省後の疲れをリセットする具体的な工夫
読み終えるころには、帰省への気の重さが少し軽くなり、この夏を穏やかに迎える準備ができているはずです。
さっそく見ていきましょう。
帰省にかぎらず「お出かけのあとにどっと疲れる」人は、こちらも合わせてどうぞ。


関係が良くても帰省は気疲れする


まずお伝えしたいのは、義実家と仲が良くても帰省で気疲れするのは、ごく自然なことだということです。
仲が悪いから疲れるわけではありません。むしろ「歓迎してくれているからこそ」気疲れする、という面があります。
こちらが行けば、義両親も気を遣います。
コーヒーを出し、手持ち無沙汰にさせないよう代わる代わる話しかけ、なにかと気にかけてくれる。
そのやさしさが伝わるほど、「気を遣わせて申し訳ない」という気持ちが積み重なっていくのです。
- 申し訳なさの連鎖:相手の気遣いに、こちらも恐縮してしまう
- お互いに構えてしまう:義実家側も「歓迎しなきゃ」と緊張している。それがこちらにも伝わる。
- 逃げ場がない:遠方だと泊まりになり、ずっと同じ家にいる
- 勝手に休めない:放っておいてほしい人ほど、気を抜けない時間が続く



わたしは正直、放っておいてもらえたほうが気楽なタイプ。だからこそ、気にかけてもらうほど「申し訳ない」が募ってしまうんですよね。
気疲れは”目標”で乗り切れる


ここからが本題です。
「なんとなく気疲れする」の一番やっかいなところは、敵の正体がぼんやりしていることです。
だから対処のしようがなく、ただ消耗してしまう。
そこでおすすめなのが、帰省に”目標”を設定して、その達成に集中するという考え方です。
仕事でいえば、ちょっと大きなイベントを段取りで攻略する感覚。
目的がはっきりすれば、「なんとなく」は一気にラクになります。
まず予定を入れてしまう
気疲れの大きな原因は、義実家という場に「ただいる」時間の長さです。
だからこそ、先に予定を入れて、家の外に出る時間を作ってしまうのが効きます。
近場の観光でも、子どもを連れての外出でも、義両親との外食でも構いません。
「予定」という軸が一本あるだけで、間が持たない気まずさから解放されます。



買い物でも、食事の準備でも、迷惑にならなければ何でも手伝ってみるのもオススメです。何かやることに集中するほうが、じっと時間が過ぎるのを待つより、気が楽ですよ。
“孫を会わせる”を目標に
会社員として日々がんばっている人にこそ試してほしいのが、帰省そのものに目標を持つことです。
たとえば「孫を義両親に会わせる」を目標にすると、いろいろなことが回り出します。



わたしには気を遣わなくていいので、なかなか会えない子どもたちと過ごしてあげてください
——こう伝えれば、“自分は放っておいて大丈夫”を角を立てずに伝えられます。
子どもと義両親が楽しそうにしている姿を見れば、自分も自然と満たされていきます。
めのめMEMO
以前のわたしは、帰省中ずっと「自分も会話に入らなきゃ」と気を張っていました。それが何より疲れる原因でした。
でも「今日の主役は子どもと義両親」と割り切ってからは、わたしは一歩引いて見守る側に。
気を張る時間が減り、子どもの笑顔も増えて、結果的にみんなが穏やかになったと感じています。
義父との晩酌を目標に
義理の息子とお酒を飲みたい、というお義父さんは少なくありません。
もしそうなら、「義父との晩酌」を今回の目標にしてしまうのも手です。
手土産にちょっといいツマミとお酒を持参して、早めにお酒の場へ誘導する。
目的がお酒の時間だと決まっていれば、それ以外の時間の気疲れも不思議と気にならなくなります。
アルコールの力も借りれば、気づいたときにはイベントは終わっていますよ。



「帰省=義務」と感じる人もいますよね。でも、関係は悪くないのに気疲れするだけなら、その”なんとなく”を目標に変えるだけで、きっとラクなミッションになりますよ。
滞在の仕方を変える選択肢


目標を立てても、どうしても気が重い年もあります。
そんなときは、“全員でフルに滞在する”前提を、いったん手放してみるのもひとつです。
妻と子だけ帰す日も作る
双方の実家が遠方だと、交通費もばかになりません。
夏休み中の子どもと妻は平日に行き来できても、フルタイムで働いていると、自分はそうもいかない——そんな現実もありますよね。
わが家では、金銭的な事情から妻と子どもだけ先に帰してもらうこともあります。
ただ、あからさまに避けるのは申し訳ないので、年内に別で会う機会がある場合だけ、と決めています。自分を責めず、でも配慮は忘れない。このバランスが大切だと感じています。
在宅勤務の場合は、夏休み中も仕事に集中する対策にもなります。


送り迎えだけ参加する
「自分は行かない」がどうしても気が引けるなら、関わり方を薄くするという中間案があります。
わたしがよく使うのが、送り迎えだけ顔を出して、自分は一泊だけで先に帰るパターンです。
挨拶はきちんとできて、義両親も子どもと過ごす時間を確保できる。
全日程に張りつくより、お互いにとって心地よい距離になることもあります。
夫婦で帰省ルールを決める
こうした調整をその場の思いつきでやると、角が立ちます。
だからこそ、夫婦で先に”帰省のルール”を決めておくと、毎回もめずに済みます。
わが家は「お互いの実家に年1回は帰る。帰れない年も、旅行などで会う機会は必ず作る」と合意しています。
基準があるだけで、帰省が”義務”から”納得して選ぶもの”に変わります。



大事なのは、義実家との関係を切ることではなく、長く穏やかに続けられる形を見つけること。年単位で帳尻が合えば十分だと思っています。
帰省後の疲れをリセットする


帰省は、帰ってきてからのケアまでがワンセットです。
ここで無理をすると、せっかくの夏休みが疲れだけ残して終わってしまいます。
帰宅後は「がんばらない」を意識的に選びましょう。
一人で帰った日はご褒美時間
送り迎えだけで先に帰った日は、罪悪感を持つ必要はありません。
むしろ妻子と義両親に感謝しながら、一人の時間を思い切り楽しむのがおすすめです。
わたしの場合は、妻がお酒を飲まないので家でゆっくり一杯やったり、家族では自分しか食べないもつ煮込みや、辛い本格的なカレー、砂肝を使った料理を作って楽しんだり。
子どもを見てくれている義両親への感謝とセットにすると、後ろめたさなく休めます。
家族で帰った日は何もしない
家族そろって帰ってきた日は、移動も含めて全員がへとへとです。
そんな日は何もせず、お風呂に入ってさっさと寝るのが正解。
料理はもちろん、外食やテイクアウトを買いに出るのも億劫ですよね。
わが家では、帰宅した日の夕飯は冷凍の宅配食で済ませると決めています。
温めるだけで一食が完成するので、「作らなきゃ」のプレッシャーから解放され、疲れた体をそのまま休ませられます。
帰宅後の”作らない日”用に宅配食を備えておきたい方は、状況別の選び方をまとめたこちらが参考になります。


子を寝かせて夫婦の時間を
特に疲れているであろう子どもを早めに寝かせたら、そのあとは夫婦の時間です。
お互いをねぎらう時間を、ほんの少しでも持つと、帰省の疲れが心地よい区切りに変わります。
わが家では、帰り道でこの時間用のお土産を買ってきて、大人だけでゆっくり楽しむこともあります。
こうした小さな積み重ねが、夫婦のあいだの信頼にもつながっていきます。
夫婦のあいだに”勝手に信頼が貯まる”小さな習慣は、こちらでも紹介しています。





当たり前ですが、互いの義実家の帰省で気疲れするのはパートナーも一緒です。きちんと話し合い、お互いが楽になるように助け合い、乗り越えたら互いを労う…そんな状態になると、信頼関係もグッと強くなりますよ。
まとめ|帰省は年数回のイベント


歓迎してくれているのに帰省を「しんどい」と感じてしまうのは、自然な感情です。
自分を責める必要はありませんし、無理にポジティブに受け止めようと自分を変えなくても大丈夫です。
帰省は、毎月あるわけではない、仕事でいう少し大きなイベントのようなもの。
目的を整理し、目標を立て、期間中はその達成に集中して、終わったら自分にご褒美をあげる。
そんな受け止め方でいいのです。
- 関係が良くても気疲れするのは自然なこと。自分を責めない
- 「なんとなくの気疲れ」は目標に変えると乗り切りやすい
- 無理なら妻子だけ・送り迎えだけなど滞在の仕方を変える
- 帰宅後はがんばらない。宅配食やご褒美時間でリセット
義実家への帰省でストレスを溜めないことは、あなた自身はもちろん、パートナーにも義実家にもプラスになります。
この夏は、肩の力を抜いて帰省を迎えてみてください。



がんばって乗り切るより、上手に乗り切る。今年のお盆は、それで十分です。終わったあとのご褒美でも考えながら迎えましょう。
帰省にかぎらず「毎日なんだか疲れている」人は、体力を温存する習慣術もどうぞ。


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