もうすぐ育休に入る予定だけど、
正直なところ——
「育休中って、何をすればいいんだろう?」
そんな疑問や不安を感じていませんか。

制度として育休が広がり、
男性が育休を取ること自体は、少しずつ当たり前になってきました。
一方で現場では、

とりあえず取得したものの、どう過ごせばいいかわからない



気づけば育休が終わっていた…復職後がバタバタ



育休前と同じ働き方に戻せると思っていたけど…正直しんどい
——そんなケースも少なくありません。
特に数か月〜半年の育休は、
「長すぎず、短すぎず」だからこそ、過ごし方の差が大きく出る期間です。
何となく日々を回すだけで終えるのか。
それとも、家族とキャリアの将来を見据えた準備期間にできるのか。
この記事では、
会社員歴15年以上、現在は管理職として部下の育休前後のフォローを行う筆者が、
男性育休を単なる「休み」ではなく、
これからの働き方と家族のあり方を再設計する時間として捉えて解析します。
- 育休の本来の目的
- 育休前・前期・中期・後期それぞれでやるべきこと
- 育休取得者が陥りやすい落とし穴と心構え
「全部を完璧にやろう」としなくて大丈夫です。
今の自分のフェーズに合わせて、
“これだけは押さえておきたいポイント”を確認するための記事として、
ぜひ読み進めてみてください。
育休はキャリア再設計の準備期間


結論から言うと、
男性の育休は「単に母子を支えるために仕事を休むだけの期間」ではありません。
家族とキャリアの両方を見据えて、
これからの生き方・働き方を整えるための再設計の準備期間です。
出産をきっかけに、あなたの家庭の状況は大きく変わります。
生活リズム、家事や育児の負荷、使える時間、使える体力、夫婦の時間——
その多くが、育休前と同じままでは立ち行かなくなります。
それにもかかわらず、



育休が終わったら、また元の働き方に戻ればいい
と考えてしまうと、復職後に無理が生じやすくなります。
短期的には回っているように見えても、
パートナーの負担や自身の疲弊が、じわじわと積み重なっていくケースは少なくありません。
だからこそ、育休中にやるべきなのは、
育児や家事を“その場しのぎ”でこなすことではなく、
- この家庭で、どんな分担なら無理がないのか
- どんな働き方なら、長く続けられるのか
- 将来のキャリアを見据えたとき、今どこを調整すべきか
を一度立ち止まって考え、試してみることです。
数か月から半年という育休期間は、
人生全体で見れば決して長くありません。
しかし、ここで何を考え、どんな選択をしたかは、
その後何年にもわたって影響し続けます。
育休を「休み」や「大変な時期の一時しのぎ」として消費してしまうのか。
それとも、家族とキャリアの両方を守るための準備期間として活かすのか。
この違いが、復職後の働きやすさや、家庭の安定度に
大きな差を生むことになります。


育休の目的と男性が本当にやるべきこと
男性が育休を取る目的は、
育児を「手伝う」ことでも、家に「いる時間を増やす」ことでもありません。
本質は、出産によって大きく変わる家庭の土台を、夫婦で再構築することにあります。
そのために、男性が育休中に果たすべき役割は、大きく分けて3つあります。
パートナーの心身の回復を最優先する


出産は、よく
「交通事故で全治2か月の重傷を負うようなもの」
と例えられます。
それほど、身体にも心にも大きな負荷がかかる出来事です。
特に産後すぐの時期は、
ホルモンバランスの急激な変化、睡眠不足、慣れない育児が重なり、
心身ともに不安定になりやすい状態にあります。
この時期に男性が育休を取る最大の目的は、
パートナーが回復に専念できる環境を整えることです。
- 夜間対応をできる限り引き受ける
- 家事を「できる範囲」ではなく「基本的に全部やる」意識を持つ
- 来客や外部とのやり取りを調整し、休養を最優先する
ここで大切なのは、
「手伝ってあげている」という意識を持たないことです。
育児も家事も、自分の仕事として主体的に担う。
この姿勢が、パートナーの安心感と信頼につながります。



仕事と一緒です。
「手伝ってくれる人」と「巻き取ってくれる人」どちらにも感謝はしますが、どちらがより信頼できるか…です。


子どもとの関係性を、ゼロから育てる


育休は、子どもと長い時間を一緒に過ごせる、数少ない機会です。
特に新生児期から乳幼児期にかけての関わりは、
その後の親子関係の土台になります。
- 抱っこやおむつ替えを日常的に行う
- 泣いた理由を考え、試行錯誤する
- 子どもの変化に気づけるようになる
こうした積み重ねを通じて、
「父親として関わっている」という実感が少しずつ育っていきます。
この経験は、後から取り戻そうとしても簡単にはできません。
育休中に関わった時間そのものが、
父親としてのスタートラインをつくってくれます。



後追いの件


夫婦のキャリアと生活を長期目線で整理


男性育休のもう一つの重要な目的は、
夫婦のキャリアと生活を、長く続けられる形に整えることです。
育児が始まると、
これまで通りの働き方が難しくなったり、
ふたりのどちらか一方に負荷が偏りやすくなる
といった変化が避けられません。
ここで男性が育休を取り、育児・家事を実体験として担うことで、
現実的な対応を考えられるようになります。
- 何が大変で、どこに無理が出やすいのか
- どこを仕組み化・外注すべきか
- 復職後、どんな働き方なら続けられるか
これは、パートナーのキャリア継続を支えるだけでなく、
自分自身の将来の働き方を考える材料にもなります。
育休は、単に「働き続けるため」の制度ではありません。
成長や挑戦のない働き方を惰性で続けることは、
長期的にはキャリア面でも大きなリスクになります。
だからこそ、育休中に
「これからどんな働き方をしていきたいのか」
「家族との時間をどう位置づけるのか」
を考えること自体が、大切な行動の一つなのです。



法律で定められたパパ向けの育児休業は最大4週間です。
それ以上に長い休業を制度として用意している会社の狙いが、正にここにあります。
会社は従業員に仕事を長期的に継続してもらい、キャリアを築き、活躍してほしいのです。


男性育休者のやるべきこと(育休前)
育休の充実度は、
育休に入る前の準備で8割が決まると言っても過言ではありません。
育休が始まってから慌てて対応しようとしても、
産後直後は生活が一変し、心身ともに余裕がなくなります。
だからこそ、育休前の段階で
「仕事」「お金」「家庭」の3つの土台を整えておくことが重要です。
引き継ぎは”不在でも回る状態”を目指す


まず取り組むべきは、仕事の引き継ぎです。
育休は、周囲に迷惑をかけないために取得するものではありませんが、
自分がいなくても業務が滞らない状態を作ることは、
復職後の自分を助けることにもつながります。
- 属人化している業務を洗い出す
- 手順・判断基準・例外対応を言語化する
- 「これを見れば分かる」引き継ぎ資料を残す
「口頭で説明すれば何とかなる」状態のまま入ると、
育休中に連絡が来たり、復職後にトラブル対応に追われたりしがちです。
育休を安心して過ごすためにも、
完全に不在前提で仕事を手放す準備をしておきましょう。



私は過去の経験から、引継ぎは2か月かけて実施、育休直前の1か月はリハーサルとして実際に「本人が不在前提で仕事を回してみる」という形にで計画するよう指導しています。
育休中の収支を“見える化”しておく


育休中の不安で多いのが、収入面です。
特に数か月〜半年の育休では、
「何となく不安」という状態がストレスにつながりやすくなります。
- 育児休業給付金の支給額と時期の確認
- 社会保険料が免除される期間の把握
- 月ごとの収支シミュレーション
数字として把握しておくことで、
「思ったより大丈夫」「ここは少し抑えよう」と、
冷静に判断できるようになります。



この時期に限らず、お金の不安は、心の余裕を大きく削ります。
また、夫婦関係がギスギスしたりする原因にもなりがちです。
育休を落ち着いて過ごすためにも、不安は事前に潰しておくことをおすすめします。
夫婦で”育休中の前提”をすり合わせる


育休前に、ぜひ時間を取っておきたいのが夫婦での話し合いです。
育児や家事について、
「何となく分かっているつもり」で育休に入ると、
小さなすれ違いが積み重なりやすくなります。
- 家事・育児の役割分担の考え方
- 家事について「どこまでできていればOKか」という基準
- 睡眠や休息をどう確保するか
- 体調不良やトラブル時の対応
- お互い頼れる人の有無
- 育児に向けてどんな不安を抱えているか
ここで大切なのは、
完璧なルールを決めることではありません。
お互いの考えや抱えている不安、期待値を、言葉にして共有しておくことです。
「察してくれるはず」は、ほぼ確実にうまくいきません。
育休前に前提をすり合わせておくだけで、
育休中のコミュニケーションは格段に楽になります。



ふたりで暮らしているときは気付きにくいですが、思っている以上にお互い配慮し合い、助け合って暮らしている夫婦が多いです。
しかし、それは大人として余裕があるからこそ成り立っています。
育児が入り込むと、そんな余裕はなくなり、思った以上に衝突が増えてしまいます。
だからこそ、事前の話し合いがとても重要なのです。
心構え|休みではなく役割が変わる期間
育休は、仕事から完全に解放される「休み」ではありません。
将来を見据えて役割の重心が、職場から家庭に移る期間です。
その認識があるかどうかで、
育休中の行動や、周囲との関係性は大きく変わります。
家庭や育児というフィールドで
今日あなたは何をすべきか、自分が担うべき役割は何か、を考える視点を持ちましょう。
男性育休者のやるべきこと(育休前期)
育休前期(産後〜1か月前後)は、
男性育休の中でも最も重要な期間です。
この時期の目的ははっきりしています。
パートナーを回復させ、家庭が崩れない状態をつくること。
それ以上でも、それ以下でもありません。
生活を「うまく回す」ことや、
自分なりのペースを作ることは、まだ優先しなくて大丈夫です。
最優先は”パートナーを寝かせること”


産後直後のパートナーは、
身体的にも精神的にも、限界に近い状態にあります。
この時期、男性育休者がまず意識すべきなのは、
とにかくパートナーの睡眠時間を確保することです。
- 夜間対応(おむつ替え・ミルクなど)を可能な限り引き受ける
- 昼間も、まとまった休息時間を確保できるよう動く
- 「今、休めているか?」を常に意識する
睡眠不足は、回復を遅らせるだけでなく、
産後うつのリスクを大きく高めます。
育休前期の成果は、
「赤ちゃんが順調」かどうかではなく、「パートナーが少しでも回復しているか」
で判断しましょう。



「寝すぎじゃないか?」と思う必要はありません。
出産による身体へのダメージの大きさや、子供の夜泣きや授乳の対応、母親として生まれたての子供へ常に気をかける状況…
母親は常に寝ているように見えても、まったく休めていないことも少なくないのです。この時期は本当に”パートナーが常に眠れている”ぐらいの状態を目指しましょう。
家事は”できる範囲”ではなく”主担当”


育休前期の家事は、
「手伝う」「サポートする」という感覚では足りません。
料理、洗濯、掃除、買い出し、ゴミ出し——
基本的に、生活を回す責任は自分が持つ
という意識が必要です。
- 今日は何をすればいいか、その都度聞いてしまう
- 「言われたことだけ」をこなして終わる
- やったことない家事はできないのでやらない
これでは、パートナーの負担は減りません。
「考えること」自体が負荷になるからです。
多少やり方が雑でも構いません。
自分で考え、先回りして動くことを意識しましょう。



失敗しても良いのです。
家庭に集中し、リカバーするための時間まで含めて、休業なのです。
仕事がそうであるように、子供が生まれた時点で家庭生活も以前と何も変わらない状態には戻せません。
これを機に自らなんでも「やってみて」、育休の後半で新しい生活スタイルや家庭のルールを整理する材料にしましょう。


来客/連絡/外部対応は遮断する


産後は、親族や友人からの連絡や訪問が増えがちです。
悪気がない分、断りづらく、負担になりやすいポイントでもあります。
- 来客は最小限に調整する
- 連絡の窓口を自分が引き受ける
- 「今は回復優先」というスタンスを外に伝える
パートナーが
「気を遣わずに休める環境」をつくることも、
立派な育児・家事の一部です。



女性にとって、気が置けない相手であっても、家庭外の相手と会うためには準備と心構えが必要になり、この時期には大きな負担になります。
特に両親を含むこの時期の夫側の来客や応対は、あなた自身がスタンスを徹底することが重要です。
この時期に”頑張りすぎないこと”も重要


育休前期は、
「自分もちゃんとやらなきゃ」と力が入りやすい時期です。
ですが、完璧な家事、あるべき育児、ルーティンの徹底を
目指す必要はありません。
この時期は、
家庭が崩れず、何とか回っていれば十分です。
疲れているのは、あなただけではありません。
自分自身の睡眠や体調にも、最低限の配慮をしましょう。


心構え|評価基準を切り替える
この時期の評価基準はシンプルです。



今日、パートナーは少しでも休めただろうか



家庭が大きく荒れずに一日を乗り越えられたか
それで十分です。
育休前期は、
「うまくやる期間」ではなく「守り切る期間」。
この意識を持って過ごすことが、
次につながります。
男性育休者のやるべきこと(育休中期)
育休中期(おおよそ産後2か月〜職場復帰の1か月前)は、
前期の「守るフェーズ」を越えて、
生活を安定させ、先を見通すフェーズに入ります。
赤ちゃんや家庭の状況にもよりますが、
少しずつ生活のリズムが見え始め、
「何とか回す」から「どう回すか」を考えられる余裕が出てくる時期です。
育児・家事を”仕組み”に落とし込む


中期にまず取り組みたいのは、
育児と家事を、その場対応から日常の習慣に変えていくことです。
- 授乳・寝かしつけ・お風呂の流れを固定する
- 家事の順番やタイミングをある程度決める
- どこで時間が詰まりやすいか、負担の大きい家事・育児を把握する
- 「自分の家庭ではやらなくてもいいかも」「外注化したいかも」といった家事を洗い出しておく
完璧なルーティンを作る必要はありません。
この時期に大切なのは、
毎回ゼロから考えなくても動ける状態をつくることです。
この積み重ねが、
復職後の負担を大きく左右します。



仕事のルールやマニュアルと一緒で最初から完璧なものはつくれません。
それでも、仕組みに落とすことで、ゼロから考える負担は減りますし、問題があれば何が問題だったか、どのように改善すべきかも見えやすくなります。
予防接種/健診/外出対応を主体的に担う


中期に入ると、
予防接種や健診、外出の機会が増えてきます。
- スケジュール管理を自分が担う
- 付き添いを積極的に引き受ける
- 必要な持ち物や段取りを把握する
「たまに行く」のと
「自分が主で回す」のとでは、
復職後の対応力やパートナーの感じる安心感に大きな差が出ます。



正直に告白すれば私は育休が短かったことがあり、この辺りを任せきりでした。なので、今でも子供のイベントの持ち物や段取りは苦手ですし、予防接種歴も母子手帳を見ないと思い出せません。
子供を病院に連れていくときなど、「事前の体重チェック」などを忘れがちで、この時期の経験不足を反省しています。
保活は”情報収集”から早めに始める


育休中期は、
保育園や今後の預け先について考え始める時期でもあります。
- 自治体の制度やスケジュールの確認
- 保育園の情報収集
- 見学や申し込み準備
すべてをこの時期に終わらせる必要はありませんが、
何も知らない状態のまま後期を迎えるのは避けたいところです。
育休後期は、復職準備で一気に忙しくなります。
中期のうちに、「全体像をつかむ」ことを目標にしておくと安心です。
スキマ時間で”自分の視点”を少し取り戻す


中期になると、
前期ほど常に張り詰めた状態ではなくなり、
短いスキマ時間が生まれやすくなります。
復帰後に向けた軽い情報収集をしておくのもおすすめです。
- 業界ニュースをチェックする
- 本や記事で、働き方やキャリアを考える
- 復職後の働き方をイメージしてみる
重要なのは、
「何か成果を出そう」としないこと。
この時期は、感覚を取り戻すための準備運動で十分です。
仕事だけでなく、自分時間の確保にも少しずつ視野を広げてみましょう


夫婦で定期的に”振り返り”を行う


中期は、生活が少し落ち着く分、
不満や疲れが言語化されにくくなる時期でもあります。
定期的にお互いのモヤモヤや不安を共有する時間を取りましょう。
- 何が楽になったか
- まだ大変なことは何か
- この分担は続けられそうか
- 抱えている負担がないか
うまくいっていない部分があっても構いません。
中期は、試して修正するための期間です。



不満を吐き出すことや、
試行錯誤のための振り返りも重要なのですが、
単純に夫婦二人でゆっくり話す時間を設けること自体が最も重要です。
育休初期にはとれなかった時間を、ここでは少しでもよいので確保しましょう。


心構え|”ちゃんとやれているか”を確認
育休中期に意識したいのは、
「この生活は続けられそうか」という視点です。
復職後も維持できそうか
どこに無理が潜んでいないか
負担が一方に偏っていないか
を確認しながら過ごすことで、
次の後期でやるべきことが、自然と見えてきます。
男性育休者のやるべきこと(育休後期)
復職が見えてくる育休後期は、
育休を「良い経験」で終わらせられるかどうかを左右するフェーズです。
ここでのテーマは、
育休中に回っていた生活を、復職後も続けられる形に整えること。
つまり、家庭と仕事の“橋渡し”をする期間です。
家事・育児を”復職後仕様”に組み替える


育休中は時間に余裕があったとしても、
復職後は状況が一変します。
- 平日フル稼働を前提にした家事・育児の見直し
- どこがボトルネックになりそうかの洗い出し
- 無理な部分を減らす工夫
ここで重要なのは、
「気合」に頼らないこと、そして、育休前と同じ水準を目指さないこと。
生活の質を保ちつつ、続けられる形を優先しましょう。
- 時短家電(食洗機、ロボット掃除機など)の導入
- 宅配・家事代行サービスの検討
- 平日の家事を減らし、休日にまとめる設計



私も利用していますが、宅配食や家事代行サービスの利用検討は是非おススメしたいです。
これらのサービスは単に「時間」や「労力」だけを買っているのではなく、「心の余裕」を得るサービスです。円満な家庭生活のためにも、復帰後の仕事に全力を取り組むためにも、選択肢に入れてみてください。




復職後の働き方を、事前にすり合わせる


復職前には、
上司との面談や職場との調整が欠かせません。
このとき意識したいのは、
「とりあえず元に戻る」ではなく、
現実的に続けられる働き方を相談することです。
- 時短勤務やフレックスの活用
- 復帰後に期待されいる役割と業務量や役割の見直し
- 繁忙期・トラブル時の対応方針
復職後に「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、
後期はすり合わせの期間として使うのがおすすめです。
生活リズムを”平常運転”に近づける


保育園入園や復職を見据えると、
生活リズムの調整も重要になります。
- 起床・就寝時間を少しずつ整える
- 朝の準備にどれくらい時間がかかるか試す
- 通勤を想定したスケジュールで一日を過ごしてみる
- ノートPCやスマホなど貸与されているものがあれば、電源がつくか、ログインできるか確認してみる
予行演習をしておくことで、復職後の負担を減らせます。
いきなり完璧に合わせる必要はありません。
「想定してみる」だけでも十分な価値があります。
仕事にどう活かすかを考える


後期は、
育休を通じて得た経験を、
どう仕事に持ち帰るかを考えるタイミングでもあります。
- 時間制約の中で優先順位をつけた経験
- 予期せぬ状況への対応力
- 他者との役割分担・調整力
- 休息に対する考え方
- 予定通り、思い通りにいかないことへのマインドセット
これらは、育児だけでなく、
仕事にもそのまま活かせるスキルです。
育休を「ブランク」と捉えるのではなく、
普段積むことができない経験をした期間として言語化できると、
復職後の自信にもつながります。


心構え|”完璧な復職”を目指さない
もっとも大事なのは、
復職初日から完璧に回そうとしないこと。
仕事も家庭も、
しばらくは調整期間が続きます。
想定通りにいかないことがあって当たり前です。
育休後期は、
戻りながら調整するための助走期間です。
無理なく続けられる形を探しながら、
一歩ずつ進めていきましょう。
男性育休でつまずきポイントと心構え
男性の育休は、
制度そのものよりも「期待のズレ」や「役割の曖昧さ」で
つまずくケースが多く見られます。
ここでは、
育休中によく起きがちなポイントと、
それに対する心構えを整理します。
“思っていた育休”と”現実”のギャップ


- 家族との時間が増える
- 少し余裕ができる
- 新しいことをする自分の時間も取れるかもしれない
- 睡眠不足が続く
- 予定通りに何も進まない
- パートナーとの衝突
- 常に「誰かの都合」に合わせる生活
- はじめての経験は、思った以上にうまくできない
心構え
育休は単なる「休み」ではなく、生活そのものが再編成される期間です。
本業の片手間ではできず、集中して取り組む必要があるからこその休業だと理解しましょう。
家事・育児の”やっているつもり”問題


男性側は「かなりやっている」と感じていても、
パートナーから見ると「判断や段取りは全部こちら」という状態になりがちです。
- 指示待ちになっていないか
- 判断を相手に委ねすぎていないか
- 「手伝っている」感覚になっていないか
心構え
目指すのは「分担」よりも役割の巻き取りです。
自分が責任者になる領域を明確に持つことが、信頼につながります。


社会から切り離された感覚への戸惑い


仕事の連絡が来ない、情報が入ってこない。
最初は気楽でも、次第に



家のことで精いっぱいで社会に置いて行かれるように感じる



こんなに職場を離れて、戻ったら席は残っているのだろうか?
と、感じる人も少なくありません。
心構え
この違和感は「異常」ではなく、環境が変わった証拠です。
むしろ、仕事中心だった自分を見直すためのサインと捉えてみてください。



感じた孤立感や取り残される感覚は、しっかりと覚えていてください。
パートナーが育休を続けたり、家庭に入る選択をした場合、相手はあなたが復帰後も向き合い続けなくてはいけない感覚です。
相手の気持ちが身に染みて分かるからこそ、かけられる優しさや思いやりもあります。


復職後を考えすぎて、今に集中できない





復帰後、ちゃんとやれるだろうか



評価は下がらないか
と先のことを考えすぎると、育休中の時間が不安で埋まってしまいます。
心構え
育休中にやるべきことは、未来の不安を消すことではなく、今の生活を回すことです。
復職の準備は後期で十分間に合います。
完璧な父親・完璧な夫を目指してしまう


真面目な人ほど、



もっとできるはず



こんなことで疲れてはいけない
と自分を追い込みがちです。
家庭や育児において完璧を求めることは、
自信の心身への負担だけでなく、余裕のなさからパートナーを気付付けることにもなりかねません。
心構え
育休は「成果を出す期間」ではありません。
不器用でも、迷っても、家族で試行錯誤し、困難を一緒に乗り越えることが価値になります。



仕事もそうですが、テストではないので”完璧”を目指すこと自体が、本来の目的を見失っていることに気付いてほしいです。


小まとめ
男性育休で一番大切なのは、
「正解を探さないこと」です。
正解などありません。
家庭ごとに状況は違い、最適解も変わります。
だからこそ、
話す、すり合わせる、修正する
この繰り返しが、育休の本質だと言えます。
この期間は、家族とキャリアの両方にとって、
「うまくやる」よりも「向き合う」ことが何より重要です。
男性育休は、人生の調整弁になる


男性の育休は、
「育児を頑張るだけの期間」でも
「仕事を休むだけの期間」でもありません。
本質的には、
家族とキャリアの両方が無理なく続く状態をつくるための、調整期間です。
出産を境に、あなたの生活は確実に変わります。
それでも多くの人が、



なんとかなるはず



元に戻せばいい



今は考えなくていい
と、変化を先送りにしてしまいます。
育休は、その先送りを一度止めて、
立ち止まり、試し、修正するためにあなたに与えられた時間です。
- 育休の目的は「再設計の準備期間」であること
- 時期ごとに意識すべき役割が変わること
- 時期ごとにやるべきこと
- つまずきやすいポイントと、その心構え
すべてを完璧に実行する必要はありません。
大切なのは、今のフェーズはどこか、何を優先すべきか、無理が出ていないか、
都度問い直すことです。
育休は、評価される場でも、成果を競う場でもありません。
迷いながら、話し合いながら、少しずつ形を整えていく時間です。
この育休が、
復職後のあなたを追い込むものではなく、
家族とキャリアの両方を守る“土台”になることを願っています。
必要以上に気負わず、
あなたのこれからの家庭にとっての「ちょうどいい形」を探していきましょう。
この記事が、その手助けになれば嬉しいです。





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