日曜の夜から月曜の朝、「会社行きたくないな」と感じたことはありませんか?
土日しっかり休んだはずなのに、なぜか憂うつ…。
月曜病やサザエさん症候群とも呼ばれるこの現象は、サラリーマンであれば誰でも1度は陥る現象です。
そんな気持ちの正体は、週末と平日の「ギャップ」にあるかもしれません。

でも大丈夫です。
週末に“ほんのちょっと”だけ準備しておくだけで、週明けがぐっとラクになります。
この記事では会社員歴が15年以上、この現象も数知れず経験した筆者が、
誰でもすぐに始められる「週末ちょい準備」5つをご紹介します。
あなたの1週間が、少しでもやさしいスタートになれるよう、是非最後まで読んでください。
週末の工夫で、平日の負担を減らそう

月曜のつらさは、心と体の「段差」が原因。
こうした負担は、ほんの5〜10分の行動で軽くできる可能性があります。
この“段差”をなだらかにするのが、週末にできる5つの準備です。
- 「週明けのTo-Doリスト」をざっくり書いておく
- 月曜の朝の準備を日曜夜にセットしておく
- 日曜夕方〜夜は「静かな時間」を意識的に作る
- 月曜の夜ごはんを決めておく or 仕込んでおく
- 月曜の夜は楽しい予定を入れておく
まずは、これらの準備が有効であることを説明するために、月曜の辛さの原因から解説していきます。
なぜ「月曜日がつらい」と感じるのか

月曜の朝がつらい…
そう感じるのは、決してあなただけではありません。
実は、週明けがしんどくなるのには、ちゃんとした理由があります。
ここでは、よくある5つの要因を見ていきましょう。
月曜が辛い理由 | 説明 |
---|---|
生活リズムの乱れ | 週末はつい夜更かしして、朝もゆっくり起きがち。 その結果、体内時計が平日とズレてしまい、月曜の朝はまるで「時差ボケ」のような状態に。このズレが、体のだるさや集中力の低下につながっています。 |
仕事へのストレス | やり残したタスク、苦手な上司との会議、締切が近い案件… 頭の片隅にある“仕事の気がかり”が、週末にじわじわと大きくなり、日曜の夜から月曜の朝にかけて憂うつ感がピークに |
休養不足 | 「週末に寝だめしたのに、なんだか疲れが取れてない…」 人の体は“蓄積された疲労”を一気に回復できる構造にはなっていません。 予定を詰め込みすぎたり、人付き合いに気を使いすぎたりすると、充実しているつもりでも、心はむしろ疲れていることもあります。 |
休日とのギャップ | 土日は自由に過ごせたのに、月曜からは「義務・制約・時間管理」の連続。 その“自由→管理”への急な切り替えが、ストレスの原因になっていることも。 特に在宅勤務やフリーランスを経験した人ほど、このギャップを強く感じやすい傾向があります。 |
なんとなく憂うつ | はっきりした理由はないけど「なんか気が重い」。 そんな漠然とした不調こそ、実は心と体からのサインです。大きな原因が見当たらなくても、自分を責めず、「疲れてるんだな」と受け止めるだけで少しラクになります。 長く続くようなら病院の受診も検討しましょう。 |
月曜がつらいのは“あなたのせい”ではなく、仕組みの問題。
だからこそ、“仕組み”を変える小さな準備が、月曜をラクにしてくれるのです。
週末にちょっとだけ!ラクになる5つの準備

「月曜がしんどい」のは、週末と平日の“温度差”が急すぎるから。
その段差をゆるやかにするために、週末のうちに「少しだけ」準備しておくのがおすすめです。
ここでは、すぐに取り入れられる5つのちょい準備をご紹介します。すべてやらなくてもOK。気になるものを1つだけでも試してみてくださいね。
① 週明けのTo-Doリストを準備

✅ 月曜朝にやることを考えるのがつらい
↓
✅ 金曜の終業時や休日のうちに“来週やること”をメモしておく
ほんの5分でも、頭の中を「書き出しておく」だけで、週明けの気持ちが格段にラクになります。
ポイントは、完璧な計画にしなくていいということ。
- まずは「来週これやらなきゃな」レベルのざっくりでOK
- 頭の中の“ぐるぐる”を外に出すことが重要
- 余力があればタスクの優先順位付け・マッピングまで完璧
週末のうちに、週明けの予定をざっくり整理しておくと、月曜への不安感がぐっと減ります。
やることが見えているだけで、朝のバタバタも軽減され、心に余裕が生まれます。
でも、それ以上に大きな効果は、頭の中に溜まった“仕事のモヤモヤ”を一度書き出すこと。
これだけで、気持ちがスッと軽くなり、休日をちゃんとリフレッシュして過ごせるようになるんです。
② 月曜の朝の準備を日曜夜にセット

✅ 朝から「何着よう…」が意外とストレス
↓
✅ 1コーデ決めて、ハンガーに掛けておくだけ
地味だけど、朝の意思決定を1つ減らすだけで、脳の疲労感はかなり軽減されます。
服が決まってると、「起きたら着るだけ」という安心感も◎ですし、小さな“ルーティン感”が、気持ちを切り替えるスイッチにもなります。
- 月曜に着る服や靴を決めて準備しておく
- 通勤バッグを持っていくだけにして、玄関においておく
- 朝食を決めて、すぐ食べれるようにしておく
- 在宅勤務であれば、デスク周りを整理整頓しておく
忘れ物や朝食が食べれない…という状況の防止にもなるので、わたしもこの辺りは毎週欠かさずやっています。
めのめMEMO
わたしはバナナが好きなので、月曜の朝食用にいつも準備しています。非常に手軽に食べれますし、栄養価も高いのでおススメです。残念ながら家族も好きなので、火曜の朝食には使えないのが難点です。
③ 日曜夕方〜夜は「静かな時間」を作る

✅ 日曜の夜、なんかソワソワする
↓
✅ 静かな時間で心の着地を
日曜の夜はつい終わる休日が惜しくなって、スマホを見すぎたり、ダラダラ過ごしがち。
でもその結果、心が落ち着かないまま月曜を迎えることになることが多いです。
気持ちを切り替えるためにも、日曜の夜は静かな時間を設ける習慣を取り入れてみましょう。
- 15〜30分、照明を落として音楽を流す
- 軽いストレッチや読書をする
- スマホは手放して、感情のクールダウンを意識
緩やかに月曜に向けた気持ちが切り替わり、穏やかな気持ちで就寝することができます。
④ 月曜の夜ごはんを仕込んでおく

✅ 「月曜、帰ってから何食べよう…」がしんどい
↓
✅ “夜ごはん問題”を週末に片づけておく
意外と見落としがちなのが、月曜夜の自分ケア。
月曜に休み明け早々から仕事が忙しくなり、ようやく仕事が終わってクタクタになった後に、夕食に何の準備をしていないことに気付き絶望する…そんな経験ありませんか?
- 日曜に月曜分のカレーやスープも仕込んでおく
- 簡単に調理可能なミールキットを準備しておく
- 割り切って、簡単に済ますと決めておき冷凍パスタやレトルト、宅配食を用意しておく
「夜はもう安心」と思えるだけで、月曜の1日のプレッシャーがゆるみます。

⑤ 月曜の夜は楽しい予定を入れておく

✅ 月曜は仕事で「楽しみ」がない
↓
✅ 終業後に楽しみな予定を入れることでモチベと生産性UP
逆に楽しい予定を入れておくのも効果的です。たとえば…
- 家族や友人との食事の予定を入れる
- ゲームや映画など、好きなことをするための時間を確保しておく
- ちょっと豪華なフルーツやスイーツを準備しておく
「1日の終わり楽しみなイベントがあるだけ」で、1日の印象は変わります。
なにより、その時間をしっかりと確保できるよう、仕事へのモチベーションにもつながります。
ポイントは“特別感”というよりは“気持ちの余裕”。月曜を「憂鬱な1日」から「ちょっと楽しみな1日」に変えていきましょう。
どれか1つからでOK
準備といっても、「未来の自分にちょっとやさしくしておく」だけでOK。
この積み重ねが、週明けの自分を支えてくれます。
それでも「つらい」と感じたときの対処法

どれだけ準備をしても、「それでも月曜はつらい…」と感じる日はあります。
人間だもの。体調も気分も、いつも同じコンディションではいられません。
そんなときは、無理に元気を出そうとせず、“低空飛行モード”で過ごす工夫を意識してみましょう。
① 気分が乗らない月曜は「最低限」でOK

✅ 朝からモヤモヤして何もしたくない
↓
✅ “今日はミニマム運転”でいこう
- メール返信だけやって、あとはゆっくり取りかかる
- 1日のTo-Doを“1〜2個だけ”に絞る
- 自分に「今日はフル稼働しなくていい」と許可する
月曜は1週間の計画を立てることに注力するのも1つの選択です。
無理して空回りするよりも、“低速で安定して進む”方が、結果的に自分を守れます。

② 「なんとなくつらい」は理由になる

✅ 「理由もないのに落ち込む」と自分を責めてしまう
↓
✅ “理由のないつらさ”も、ちゃんとしたサイン
体が疲れていたり、季節の変わり目だったり、ホルモンバランスが揺れていたり。
人の調子には、自分では気づけない要因もたくさんあります。
だから、「今日はなんかだるいな」は立派な理由。
つらい日は「とりあえず生きてるだけでOK」にしましょう。
③ 本当にきついときは「休む」

✅ 何をしてもどうしても動けない
↓
✅ 休んでOK。むしろ、休むべきです
- 思いきって有休を取る、遅刻する
- 必要に応じて専門家に相談する
- 「がんばれない=ダメ」ではなく、「休めない=危険」の信号です
「準備しても、やっぱりつらい朝がある」
それはあなただけではないし、それでも大丈夫です。
そしてその期間が長く続く場合は、職場が自分に合っているのかを真面目に考える時期です。
あなたの価値は「働いていること」ではないということではありませんし、「今の職場で働いていること」では決してないことを忘れないでください。


“週末ちょい準備”で、月曜の自分にやさしく

月曜の朝がつらくなるのは、あなたのせいではありません。
週末とのギャップや、心と体のリズムなど、現代社会の会社員生活では誰でも感じる可能性のあるものです。
でもだからこそ、ほんの少しの準備で、その“段差”をやわらげることができます。
- 「週明けのTo-Doリスト」をざっくり書いておく
- 月曜の朝の準備を日曜夜にセットしておく
- 日曜夕方〜夜は「静かな時間」を意識的に作る
- 月曜の夜ごはんを決めておく or 仕込んでおく
- 月曜の夜は楽しい予定を入れておく
そして、どうしてもつらい日は…
今日は低空飛行モードでいこう
理由がなくても、つらいって感じていい
そんなふうに、自分をゆるやかに支える工夫を持っておくことも大切です。

完璧じゃなくていい、がんばりすぎなくてもいい。
“未来の自分がちょっとだけラクになること”を、週末の自分がしてあげる。
それだけで、月曜の朝は少しずつ変わっていきます。
この記事で、あなたの1週間が、少しでもやさしいスタートになってくれれば嬉しいです。
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