会社員とフリーランスを比較、あなたはどっちが向いている?

アイキャッチ

「会社員とフリーランス、結局どっちがいいの?」

この問いに、万人に当てはまる正解は残念ながらありません。

働き方にはそれぞれにメリット・デメリットがあり、自分の性格や価値観、今のライフステージによって“向いている働き方”は大きく変わります。

筆者自身は社会人となって以来会社員一筋ですが、
ご縁がありフリーランスや経営者の方々と接する機会もあり、それぞれの立場の明確な違いも感じました。

この記事では、会社員とフリーランスを中心に、その違いと向き・不向きを比較表も交えてわかりやすく解説します。
「なんとなくフリーランスが良さそう」「自由に働きたいけど不安」…そんな方が、現状維持という選択肢も含めて、自分に合った働き方を選ぶヒントになれば幸いです。

目次

結論:“価値観×リスク許容度”で決まる

フリーランスにも会社員にも、正解はありません。
自由な時間や高収入の可能性を求めてフリーランスを選ぶ人もいれば、安定や保証を重視して会社員を選ぶ人もいます。

大切なのは、あなた自身が「何を大切にしたいのか」、現在置かれた状況も踏まえて「どんな働き方が合っているのか」を見極めることです。

理想の働き方は、すぐに決まるものではありません。
一歩踏み出して試してみたり、今の仕事を捉え方を工夫するだけでも、きっとあなたらしい働き方に近づけるはずです。

自己分析について知りたい方はこちらの記事で解説しています。

会社員とフリーランスの具体的な違いとは?

働き方の違いは、単に「自由度が高いか低いか」という話ではありません。実際には「金銭面」「保証面」「業務スタイル」など、複数の軸で大きな違いがあります。ここでは、両者の特徴を客観的に比較しながら、それぞれに向いている人のタイプも整理してみました。

金銭的な違い:安定 vs. ポテンシャル

会社員フリーランス
毎月決まった給料が入り、ボーナス・昇給も制度化されており、生活設計がしやすい
交通費や社会保険料も一部会社負担。節税の自由度は低いものの、手取り以外の恩恵(福利厚生や経費扱いされない支出の肩代わり)あり
成果次第で収入が跳ね上がる可能性があるが、逆にゼロになるリスクあり
経費を活用して節税できる反面、売上・支出の管理や確定申告も自分で行う必要があり、会社員の1.5〜2倍の売上があってようやく同水準の生活が可能とも

☑️ 向いているのは?
「安定した収入がほしい」という人は会社員向き。逆に「自分次第で稼ぎを増やしたい」「経費を活用して工夫したい」人はフリーランス向きです。

めのめMEMO

15年以上も会社員をやっていると、新天地に見送った元同僚に再開がいつの間にか同僚に戻っている経験が、1度や2度ではありません。
フリーランスになった先輩に話を聞くと、当初は3倍近くまで収入が上がったそうですが、頼りにしていたクライアントの景気が悪くなり、契約が打ち切りになり収入がゼロになると不安になって戻ってきてしまったそうです。
その先輩は、決して営業が苦手なタイプではなかったのですが、それでも収入がゼロになるという不安には耐えられなかったそうです。

保証・安定性の違い:守られる安心 vs. 自由の裏の責任

会社員フリーランス
労働基準法に守られ、突然の解雇リスクは低め
病気での欠勤や育児休暇、有給も取得でき、収入が止まることはない
社会的信用も高く、住宅ローンやクレジット審査にも強い
会社員のような保証はほぼなし
病気で1週間寝込めば、その間の収入はゼロ
社会的信用も得にくく、ローン審査は通りづらい傾向にあり
自分の生活や将来を自分で守る必要がある

☑️ 向いているのは?
「養う家族がいる」「急な支出への備えが必要」という人は会社員向き。「十分な蓄えがある」「保証より裁量が大事」な人はフリーランス向きです。

業務スタイルの違い:分業と役割分担 vs. 自己完結と多能工

会社員フリーランス
チームで仕事を分担し、大規模な案件に携われるチャンスあり
業務はある程度決まっており、スケジュール管理や営業活動などは基本的に他部署が担当
やりたいことよりも、やるべきことが優先される
営業から納品、経理処理まで全て一人でこなす必要があり
逆に言えば、自分の得意分野や時間帯で働くことができ、誰にも縛られずに働ける自由が魅力

☑️ 向いているのは?
「一つの役割に集中したい」「大きな企業と仕事がしたい」人は会社員向き。「自分自身で成果を上げたい」「なんでも一度は自分でやってみたい」人はフリーランス向きです。

多くの日本人は会社員という働き方があっている。が、全ての人ではない

大切なのは、「自由がほしい」「安定がほしい」といった曖昧な願望ではなく、自分の価値観・スキルをしっかり見つめて、置かれた状況からリスクの許容度を計算し、どこに軸足を置きたいかを見極めることです。

会社員という働き方があっているタイプ

  • 自己管理が得意でない人
    例)人目がないないとサボってしまう、体調を崩して仕事を休みがち、寝坊・遅刻が多い
  • 営業が苦手な人
    例)細やかな連絡やフォローが苦手、ネガティブ思考、プライドが高くて柔軟な対応ができない
  • リスク許容度が低い人
    例)養う家族がいる、貯蓄が少ない、年齢が高い、ストレス耐性が低い

わたしは、学校教育の傾向や断ることが苦手な人が多いことから、日本人は会社員の働き方が向いていると考えています。

一方で、「収入ゼロになるリスクを負っても、収入をもっと伸ばしたい」「安定よりも誰にも縛られず好きなことで稼ぎたい」といった強い意志がある人には、フリーランスという道も現実的な選択肢です。
特に会社員は「自分がやりたいこと」でなく、「会社の指示でやるべきこと」に取り組む必要があります。ここを譲れない人に関しては、フリーランス・個人事業主の方が向いているでしょう。

会社員の仕事との向き合い方については、こちらでも解説しています。

働き方別特徴まとめ

簡易比較表

評価軸 / 働き方会社員フリーランス公務員団体職員経営者アルバイト/パート
収入の安定△〜◎
収入の上限×
社会的信用
保証・福利厚生××
自由度
リスク許容低くてもOK中〜高必須最高
向いている人サマリ安心第一・チーム志向自己管理×営業◎奉仕/安定志向協調×公益志向ビジョン×リスクLOVE時間の融通重視

それぞれの働き方の特徴

■ 会社員:安定と信用を手にできるが、自由度は低め

  • 【メリット】安定収入・福利厚生・仕事を自分で探さなくて良い
  • 【デメリット】自由が効かない・評価に納得できないことも・副業制限あり
  • 【向いている人】自己管理が苦手な人/家族を養う必要がある人/営業が苦手な人

■ フリーランス:自由と挑戦の代わりに、すべてが自己責任

  • 【メリット】時間・場所の自由/高収入も可能/好きな仕事ができる
  • 【デメリット】収入の波が激しい/社会的信用が弱い/営業・確定申告なども必要
  • 【向いている人】自己管理が得意/営業できる/多少の不安定さを許容できる人

■ その他の選択肢

  • 公務員:とにかく安定。副業や柔軟な働き方はできないが、ワークライフバランスを保ちやすい
  • 団体職員:安定+社会貢献がしたい人向け。給与は低めで組織風土はやや保守的
  • 経営者:すべてを自分で決められるが、時間も責任もすべて自分次第。上級者向け
  • パート・アルバイト:自由度が高く副業向き。ただし社会的信用や保障は限定的

まとめ:大切なのは「自分に合った働き方」を選ぶこと

ここまで、会社員とフリーランス、その他の働き方について、特徴や向いている人のタイプを比較してきました。

結論として、どの働き方にもメリットとデメリットがあり、「どれが良い・悪い」ではなく「どれが今の自分に合っているか」が最も重要です。

そういう意味では、安定的な収入や社会保障もあり、仕事の幅も広い会社員という働き方は、働きながら自分を見つめなおすには一番適した働き方といえます。
今すぐ独立する必要はありませんし、会社員のままでも、副業やスキルアップを通じて選択肢を増やすことも可能です。
働き方の比較をしてみて、会社員という働き方はあっているが、今の仕事はしっくり来ていない…という、あなたは会社員という働き方は変えずに転職を検討してみるのがよいでしょう。

「今の働き方にどんなメリットがあるか」「自分は何を大事にしたいのか」を一度見直してみることで、あなたらしいキャリアのヒントがきっと見つかるはずです。

この記事であなたのモヤモヤが少しでも晴れ、未来への方向性が定まる手助けになれば嬉しいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次