褒め言葉を素直に受け取れない人へのアドバイス

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上司や同僚から褒められたとき、
なぜか素直に「ありがとうございます」と言えず、
つい「いえいえ、まだまだです」と返してしまう——
そんな経験はありませんか。

謙遜する会社員

謙遜のつもりでも、心のどこかでは

期待に応えられなくなったらどうしよう

本当に自分は評価されるほどのことをしたのだろうか

と、モヤモヤが残っているかもしれません。

実は、褒め言葉を素直に受け取れない人は、あなただけではありません。
特に真面目で責任感の強い人ほど、
自分の成果を過小評価してしまう傾向があります。

この記事では、会社員歴15年以上、現役で10名以上の部下を持つ管理職の筆者が、
なぜ人からの褒め言葉を受け取れないのかを整理したうえで、
仕事の自信や行動につなげるための考え方と、
明日から使える具体的な受け止め方を紹介していきます。

読み終えるころには、モヤモヤを取り払うための具体的な一歩が見えてくるはずです。

素直に受け止められているが、うまく自分の感情を言葉にできない…という方はこちらの記事を参照

目次

相手の言葉を客観的に捉え、受け容れよう

やりがいを感じる男性

褒め言葉を素直に受け取れないとき、
多くの人は”自分がその評価に値するかどうか”を考えてしまいます。
しかし、まず意識してほしいのは、褒め言葉は“自己評価”ではなく、“他者評価”だということです。

相手は、あなたの具体的な行動や成果を見たうえで、
「良い」と感じたから言葉をかけています。
それが自分の中でしっくりこなくても、
「相手にはそう見えた」という事実自体は変わりません。

ここで大切なのは、
褒め言葉に無理に同意しようとしなくていいという点です。
“自分もそう思う”と無理に納得する必要はありません。
ただ、相手の言葉を一つの客観的な意見として、
いったん受け止めるだけで十分です。

ハイタッチ

たとえば、

ありがとうございます。そう感じていただけたんですね


と受け止めるだけでも構いません。
それは自慢でも慢心でもなく、
相手の見方を尊重する、極めて自然なコミュニケーションです。

相手の褒め言葉を受け取る際に、
必ずしも自分の自己評価を修正する必要はありません。
相手の言葉を客観的に捉え、受け容れる。
まずはそこから始めてみましょう。

上司のフィードバックをモチベーションに繋げたい方はこちら

なぜ素直に受け取れないのか

はてな

人からの褒め言葉を受け取れないのは、
性格がひねくれているからでも、自信がないからでもありません。
多くの場合、いくつかの考え方のクセが影響しています。

褒め言葉を素直に受け取れない理由

  • インポスター症候群
  • 理由が分からないと納得できない
  • 上下関係を意識しすぎてしまう

ここでは、仕事に真面目に向き合っている人ほど陥りやすい代表的な理由を挙げていきます。

インポスター症候群

マウント上司にうんざり

褒められたときに、

運が良かっただけです

周りに助けられただけなので

と感じてしまう人は少なくありません。

これは、自分の成果を正当に評価できず、
“本当の実力が知られたら失望されるのではないか”
と不安を抱いてしまう心理状態です。

本人は謙虚でいようとしているだけなのですが、
無意識のうちに、褒め言葉を“過大評価”として退けてしまいます。

めのめ

私の経験でも、褒め言葉を受け取る=期待が上がる、とプレッシャーを感じてしまう人が多いです。
褒め言葉を受け取ることと、次の成果を約束することは、別の話なので、切り離して捉えたいところです。

理由が分からないと納得できない

情報戦

論理的に考えるクセが強い人ほど、
“なぜ褒められたのか”が自分の中で整理できていないと、
その言葉を受け取れなくなる傾向があります。

具体的な根拠やデータが見えないと、

お世辞なのでは

気を遣われているだけかもしれない

と疑ってしまうのです。

しかし、相手は感覚や経験をもとに評価している場合も多く、
そのズレが”素直に受け取れない感覚”を生み出します。

上下関係を意識しすぎてしまう

マウント上司_知識型

上司や先輩から褒められたとき、それを純粋な言葉ではなく、
“上から評価されている”、”見定められている”と感じてしまうケースもあります。

特に自立心の強い人ほど、
褒められることで立場の差を突きつけられたように感じ、
素直に喜べなくなることがあります。

ですが、相手は必ずしも上下関係を意識しているわけではなく、
単純に”良い仕事だ”と感じて言葉にしているだけかもしれません。

めのめ

いわゆる”マウントを取られている”と感じてしまうタイプですね。

素直に受け取れないことによる不利益3選

空っぽの金庫

褒め言葉を否定したり、謙遜で受け流したりすることは、
一見すると控えめで、無難な対応に思えるかもしれません。

しかしビジネスの場では、
その振る舞いが思わぬマイナスにつながってしまうことがあります。

発生する不利益

  • 相手の判断や評価を否定してしまう
  • ポジティブなコミュニケーションが止まる
  • 自分自身の可能性を狭めてしまう

ここでは、本人が気づきにくい”隠れた不利益”を具体的に説明していきます。

相手の判断や評価を否定してしまう

妻のNG

褒め言葉に対して、強く否定してしまうと、
結果的に“そう評価した相手の判断”を否定する形になってしまいます。

相手はあなたの行動や成果を見て、
“良い”と判断したからこそ言葉をかけています。
それを全面的に否定されると、

自分の見る目がなかったのかな

と、少なからず戸惑いや違和感を与えてしまうことがあります。

本人に悪気はなくても、
コミュニケーションのズレが生まれやすいポイントです。

めのめ

謙遜が染み付いている真面目な人ほど、この点を見落としがちです。

「いえ、自分はまだまだです。」
が口癖の真面目な部下にこの点を、柔らかく伝えたところ、とても大きな気付きだったようで、
「ありがとうございます。今後も精進します。」
に、口癖がアップデートしました。

ポジティブなコミュニケーションが止まる

モヤモヤする男性

褒めても喜ばれない、
あるいは毎回否定されてしまうと、
周囲は次第に

彼は褒めないほうがいいのかもしれない

と感じるようになります。

その結果、
良かった点や期待しているポイントが言葉として届きにくくなり、
フィードバック自体が減ってしまうことがあります。

本来であれば、
あなたが成長や評価につながるはずの情報が、
知らないうちに手元に届かなくなってしまうのです。

自分自身の可能性を狭めてしまう

悲しいマリオネット

自分はまだまだだ

大したことはしていません

そうした言葉を繰り返していると、
その認識が少しずつ自分の中に定着していきます。

すると、

自分には無理かもしれない

今回は見送っておこう

と、新しい役割やチャレンジを避ける判断をしやすくなります。

謙遜のつもりで口にしていた言葉が、
結果として、自分の行動の幅を狭めてしまう。
これも、見えにくい不利益のひとつです。

めのめ

“自縄自縛”
文字通り、自分の言葉で自分の可能性を縛ってしまっている状態です。

素直になることで得られる恩恵3選

ナイショのポーズ

褒め言葉を素直に受け取ることは、
単に気分がよくなる、という話ではありません。
仕事の進め方や人間関係、そして自分自身の行動にも、
確かなプラスの変化をもたらします。

代表的な3つのベネフィット

  • 自信につながる
  • 人間関係が自然に良くなる
  • 自分の強みが見えやすくなる

具体的に説明していきます。

自信につながる

溢れる自信

褒め言葉をその場限りの社交辞令として流さず、
一つのフィードバックとして受け取ると、
“自分はこの仕事ができているのかもしれない”
という感覚が少しずつ積み重なっていきます。

できた実績があるという事実が積みあがることで、
次の一歩を踏み出しやすくなる状態です。

その結果、
新しい業務や役割に対しても、
必要以上に身構えずに向き合えるようになります。

めのめ

私の部下には、褒められたり感謝されることで、仕事のパフォーマンスが安定するタイプがいます。前向きな感情が活力になっているようです。

人間関係が自然に良くなる

在宅勤務withスピーカーフォン

褒め言葉を受け取ってもらえると、
言葉をかけた側は

伝えた甲斐があった

気持ち良い態度だな。伝えて良かった。

と感じます。

この小さなポジティブなやり取りが積み重なることで、
相手との距離が縮まり、
相談や情報共有もしやすくなっていきます。

無理に愛想よく振る舞わなくても、
“ありがとうございます”と受け取るだけで、
人間関係は少しずつ良い方向に動いていきます。

自分の強みが見えやすくなる

真実を見抜く目

自分では当たり前だと思っている行動や工夫が、
他人から見ると価値のあるものだった、
というケースは少なくありません。

褒め言葉を受け取らずに流してしまうと、
そうした”客観的な強み”に気づく機会を逃してしまいます。

一方で、
褒め言葉をデータのように受け止めていくと、
“自分は何を評価されやすいのか”が少しずつ見えてきます。

これは、
今後の仕事の方向性やキャリアを考えるうえで、
大きなヒントになります。

めのめ

自分の強みは自分で気付きにくいものです。
わたし自身も当たり前として行った業務の成果を、クライアントや上司から褒められたことで得意として認知し、前向きに活用できるようになりました。

素直に受け取るための具体策

バックアッパー

受け取ったほうがいいのは分かった。
でも、実際に褒められると反射的に否定してしまう…

そう感じる人も多いと思います。
ここでは、考え方と行動の両面から、
無理なく実践できる具体策を紹介します。

無理なく実践できる具体策

  • 褒め言葉は”プレゼント”だと考える
  • “同意”ではなく”受容”でいい
  • 客観的なデータとして蓄積する
  • まずは型を決めておく

褒め言葉は”プレゼント”だと考える

プレゼントボックス

褒め言葉は、
相手があなたの行動や成果を見て、
わざわざ言葉にして差し出してくれた”プレゼント”です。

中身が自分にふさわしいかどうかを吟味する前に、
まずは”渡してくれた事実”
に対して、受け取り、お礼を述べるのが自然なマナーです。

プレゼントを渡されたときに、その場で

これは自分には高価すぎます

とは言わないのと同じことです。

“同意”ではなく”受容”でいい

あなたを承認する女性

「褒め言葉を受け取る=自分は本当にすごいと認めること」
だと思う必要はありません。

大切なのは、
“あなたはそう感じてくれたんですね”
と、相手の見方を受け容れることです。

まずは一つの意見として、
そのまま受け止めてみましょう。
納得できるかどうかは後回しにして、ゆっくり考えればよいのです。

めのめ

相手の言葉を受け容れることに慣れてきたら、
具体的にそう感じた行動や、ポイントを聞いてみる習慣をつけましょう。
フィードバックは自身の成長にとっては宝の山です。後でゆっくり咀嚼する際に、より解像度が上がり、今後に生かしやすくなりますよ。

客観的なデータとして蓄積する

褒め言葉は、
感情的な評価ではなく、
“他人から見た事実の一つ”
として扱うことができます。

たとえば、

褒め言葉|チェックしたいポイント

  • どんな行動を褒められたのか
  • 誰から、どんな場面で言われたのか
  • なぜそのタイミングで伝えてもらえたのか

を意識するだけでも、
“自分はこういう点を評価されやすい”
という傾向が見えてきます。

自分の感覚と切り離して、
データとして受け取ることで、
過度な照れや不安も和らぎます。

めのめ

人からの感謝やお褒めの言葉を、うまく呑み込めない人は、
具体的な成果や行動に言葉が向けられていると考えてみてください。
自分以外の人がその成果や行動をしたとき、あなたはどう評価するか?
それを踏まえて相手の言葉を受け取ると、少しだけ前向きにとらえられると思います。

まずは型を決めておく

頭ではわかっているんだけど、つい謙遜してしまう。

染み付いた習慣で、素直に受け取る言葉が出てきません

とっさの場面では、考える余裕がなくなりがちです。
だからこそ、あらかじめ
“これだけ言えればOK”
という型を決めておくのがおすすめです。

褒められた時の応対パターン

  • 基本の型(感謝)

ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。

  • 褒められたポイントに触れる型

ありがとうございます。
特にコメントいただいた〇〇の部分は意識していたので、安心しました。

  • 周囲への感謝を添える型(謙遜が強い人向け)

ありがとうございます。周りのサポートがあってこそです。

  • 次につなげる型

ありがとうございます。引き続き頑張ります。
もし、次に向けて改善点があればご教示いただけると助かります。

めのめ

上記のメッセージ例は、上司やクライアント相手を想定しています。
先輩や上司でも親しい関係性の相手であれば、アレンジして使ってみてください。

完璧に言おうとしなくて構いません。
否定せず、受け取る言葉を返せていれば十分です。

褒め言葉は、客観的なフィードバック

方法性

人からの褒め言葉を素直に受け取れないのは、
自信がないからでも、性格の問題でもありません。
多くの場合、真面目さや責任感の強さが影響しています。

ただ、謙遜のつもりで言葉を否定し続けていると、

発生する不利益

  • 相手の判断や評価を否定してしまう
  • ポジティブなコミュニケーションが止まる
  • 自分自身の可能性を狭めてしまう

といった、思わぬ不利益につながることもあります。

褒め言葉は、
「自分はすごいと認めろ」という要求ではなく、
あなたの具体的な行動や成果に向けられた、相手からの客観的なフィードバックです。

まずは、納得できなくても構いません。
「ありがとうございます」と受け取り、
相手にはそう見えた、という事実をそのまま受け容れてみてください。

もし今日、誰かから褒められる場面があったら、
否定する代わりに、
用意しておいた一言を返してみましょう。

それだけでも、
少しずつ自分の中の感覚や、周囲との関係は変わっていきます。

褒め言葉を受け取ることは、
慢心ではなく、前に進むための準備です。
無理のない一歩から、始めてみてください。

この記事が、あなたが周囲からの言葉を前向きに受け取り、
更なる成長へ踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

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