休日の「おでかけ疲れ」を減らすコツ。「家族サービス」からの脱却

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休日に家族で出かけたはずなのに、帰宅するとぐったり…。
「楽しい時間だったはずなのに、なんでこんなに疲れているんだろう?」
そんなふうに感じた経験はありませんか。

さらにそこから翌日が仕事だと考えると、憂鬱な気分にもなりますよね。

ソファで寝る男性

実は、多くの子育て世代の親が同じ悩みを抱えています。
お出かけの準備や移動、予期せぬトラブルへの対応、帰宅後の片付けなど、
楽しさと同時に大きな負担も背負っているからです。

さらに「家族を楽しませなきゃ」「自分だけ疲れているのはダメかも」といったプレッシャーが、
精神的な疲労を強めてしまいます。

この記事では、片働きで二人の子供を持つ筆者が、
「家族サービス」という発想から一歩離れ、自分も楽しめるお出かけに変えていくヒント
省エネできるポイントをお伝えします。

事前準備・お出かけ中・帰宅後の3つのフェーズに分けて、実践しやすいコツを紹介しますので、
「休日のおでかけ疲れ」を少しずつ減らしていきましょう。

疲れをためずに、家族とのお出かけも全力で楽しめる。
そんなきっかけになれば嬉しいです。

目次

なぜ「おでかけ疲れ」が起こるのか

はてな

家族とのおでかけは本来、楽しい時間のはずです。
ところが実際には「帰宅後にどっと疲れが出る」「翌日まで引きずる」という人が少なくありません。
その理由は、単なる体力消耗だけではなく、いくつかの要因が重なっているからです。

物理的な負担

小さな子どもとのおでかけでは、おむつや着替え、おやつや飲み物など荷物が増え、
移動のスピードや体力も子どものペースに合わせなければなりません。
さらに、体調不良やぐずりといった予期せぬトラブル対応も加わります。

めのめ

ベビーカーを持っていくか…は、本当に悩み続けました。
持っていかない日に限って、寝てしまって抱っこし続ける…というのも、今になっては良い思い出です。
出先でレンタルできるなら、お金で解決することをおススメします。

精神的な負担

「子どもを静かにさせなきゃ」「周囲に迷惑をかけないようにしなきゃ」と気を張り続けることで、
心の疲れが溜まります。
また、「家族を楽しませたい」という思いがプレッシャーになり、むしろストレスが増すこともあります。

めのめ

我が家はこれがあまりにしんどくて、
子供が幼稚園に通うくらいまでは、ほとんど出かけられませんでした。

夫婦間の役割分担の偏り

一人だけが準備から片付けまでを担う、いわゆる「ワンオペ状態」になると、疲労は倍増し、場合によっては夫婦間の不満につながってしまいます。

旅行やお出かけイベントは、「プランニング」「リサーチ」「車の運転」「地図の読み取り」「荷物の準備や運搬」「子どもの引率」など、多岐にわたるタスクが発生します。
これらは人によって得意・不得意が大きく分かれるため、「得意な方がやればいい」と単純に決めてしまうと、特定の人に負担が偏りやすくなります。

さらに家族でのお出かけは「両親+子ども」という固定された組み合わせで行うことが多く、役割分担が一度決まるとそのまま固定化されがちです。
その結果、見直しの機会がなく、負担が慢性的に一方に集中してしまうことも少なくありません。


お出かけ疲れの要因

つまり「おでかけ疲れ」の正体は、物理的・精神的・関係性の3つの要因が絡み合っているのです。
この構造を理解することが、疲労を減らす第一歩になります。

「家族サービス」から脱却する考え方

電球

「休日は家族のためにサービスしなければならない」――
そんな意識を持っていると、どうしてもおでかけが“義務”になりがちです。
結果として、自分は疲れる一方、楽しさより負担の方が大きくなってしまいます。

そもそも「家族サービス」という言葉は、親が自分の時間や体力を差し出す前提を含んでいます。
しかし本来、家族でのおでかけは、忙しい日々の中の限られた時間で行う貴重で楽しい時間であるはずです。

家族とのお出かけを考えるとき、
つい「子供が楽しめるのがどこか」「子供の将来のためになる」と、考えていませんか?
もちろん、間違ってはいません。ですが、考え方を少しだけ変えてみましょう。

考える男性
家族から自分を外していませんか?
  • 「家族のために」から「家族と一緒に」へ
  • 「喜ばせること」から「自分も一緒に楽しめること」へ
  • 「完璧な休日」から「心地よい時間」へ

こうした視点に切り替えると、「子どもも笑顔、自分も楽しい」おでかけに近づきます。
疲れを減らすコツの多くは、この考え方の転換から始まります。

つまり大切なのは、「自分の楽しみや休息を犠牲にしなくても良い」と知ること。
自分もリラックスできるからこそ、家族全員が満足できる休日になるのです。

めのめ

いくらパートナーや子供が行きたかった場所でも、あなた自身が楽しんでいない場合、家族の満足度は確実に下がります。
あなたが家族のことを考えているように、家族もあなたのことを考えていることを忘れないでください。

おでかけ疲れを減らす実践的なコツ

戦略を立てる男性

ここまで、お出かけが疲れる原因を、
「家族サービス」という考え方自体がそれを助長している点も含めて、説明してきました。
これを踏まえて、次は実践的なポイントを説明していきます。

おでかけ疲れを減らすには、
事前準備・おでかけ中・帰宅後の3つのフェーズで工夫を取り入れることがポイントです。
小さな工夫の積み重ねが、体力だけでなく気持ちの余裕も生み出してくれます。

1. 事前準備で「余裕」をつくる

  • 無理のないスケジュールを立てる
    移動や休憩をゆったり確保し、予定を詰め込みすぎない。
    ゆっくりできるように帰宅時間はやや早めに設定すると、アクシデントにも対処しやすいです。
  • 目的地の下調べ
    混雑状況や休憩スペース、授乳室の有無、ベビーカーのレンタルなどを事前に確認しておく。
  • 荷物を軽くする工夫
    現地調達・レンタル・配送サービスを活用し、必要最低限だけ持っていく。
  • 予算は利便性、快適性に割く:
    子供がいるとどうしても急な病気やアクシデントが発生するので、エンタメのグレードに予算を割くよりも、荷物を軽くすることや移動の快適性、家事の外注化などに予算を割くことがおススメ。
  • 自分も楽しめる行き先に:
    例えば「出先の食事は自分に選ばせてもらう」「自家用車での移動は止めて、現地で地酒を楽しませてもらう」など、計画から楽しめる内容を盛り込みましょう。
  • 助けを求める勇気:
    場合によっては、両親や兄弟などに助けを求める勇気も必要です。
めのめ

若い頃はホテルのグレードなど”非日常の体験”にお金をかけていましたが、今は”時間や余裕”を作るためにお金をかけています。
家族を通して、そちらの価値の方が高いと感じたからです。

2. おでかけ中に「ゆとり」を意識する

  • こまめに休憩
    子どもだけでなく大人も一緒に休む時間を入れる。
  • 移動を快適に
    ベビーカーや抱っこ紐を上手に使い、混雑時間は避ける。場合によってはタクシーや自家用車も検討。
  • 子どもを飽きさせない工夫
    おもちゃや絵本など、手軽に気分転換できるアイテムを持参する。
  • 完璧を目指さない
    周囲の目を気にしすぎず、「まあいいか」と思える余裕を持つ。
    スケジュール通りにいかないのは当たり前、アクシデントを楽しめるくらいの気持ちで臨みましょう。
  • 夫婦で役割分担
    どちらか一人に負担が集中しないよう、交代で子どもを見る/荷物を持つなど工夫する。
めのめ

昔は計画を立てて、その通りにパートナーを案内することに全力を注いでいました。
今は、最優先の予定だけ決めて、後は変更が発生する前提です

3. 帰宅後に「疲れを残さない」

  • 片付けの効率化
    ゴミをまとめておく、汚れ物はすぐ洗濯機へ入れるなど、お出かけ中から片付けやすい工夫を。
  • リラックスタイムの確保
    お風呂やストレッチで体を整え、気持ちを切り替える。
  • 疲労回復グッズの活用
    入浴剤やリラックスグッズを取り入れ、自分のケアも忘れない。
  • ほどほどにしてゆっくり休む:
    家事も余韻を楽しむのもほどほどにして、帰宅後はゆっくり休むことを心掛けましょう。
めのめ

私はお出かけのときは宅配食で済ませます。
外食だと子供が持たない、ゆっくりできない、親も結局疲れる…
ということで、冷凍宅配食を準備しておきます。

それでも解決しない場合、別の原因があることも

ここまで紹介した工夫を試しても、「やっぱり疲れてしまう」「休日がしんどい」と感じる方もいるかもしれません。
その場合、原因はお出かけそのものではなく、日常生活の忙しさや休めない環境にある可能性があります。

  • 仕事が忙しすぎる
    平日の疲れが取れないまま休日を迎えていると、お出かけの小さな負担も大きく感じやすくなります。
  • 家事・育児の負担が偏っている
    休日も「自分ばかりが動いている」と感じていれば、出かけること自体がストレスになります。
  • 自分の時間がまったくない
    「家族のため」と頑張りすぎて、自分の楽しみや休息を後回しにすると、心がすり減ってしまいます。

こうした場合は、お出かけ対策以前に、生活全体の見直しや夫婦での話し合い、休息の取り方の工夫が必要です。

例えば

  • 休日は午前中だけ家族で出かけ、午後はそれぞれ自由時間にする
  • 家事は夫婦で週末に分担してこなす
  • お出かけの多い月は家事の外注を検討する

など、小さな調整が大きな効果をもたらします。

「おでかけ疲れ」は、単なる体力の問題ではなく、暮らし全体のバランスを映し出すサインかもしれません。

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おでかけ疲れを減らすことで得られるもの

リラックスタイム

家族とのおでかけは、「楽しい時間」であると同時に、親にとっては体力や気力を大きく使うイベントでもあります。だからこそ、疲れを減らす工夫を取り入れたり、あなたが自身も楽しめるように計画をアレンジすることは、
「自分のわがまま」ではなく、家族全員の幸せにつながる行動です。

  • 事前準備で余裕をつくる
  • おでかけ中にゆとりを意識する
  • 帰宅後に疲れを残さない

    この3つのポイントを押さえるだけで、おでかけの満足度はぐっと高まり、翌日も元気に過ごせるようになります。

    また、「家族サービス」ではなく「家族みんなで楽しむ時間」としておでかけを捉え直すことで、
    夫婦間の負担や不満も減り、より温かなコミュニケーションが育まれます。

    疲れを感じやすい自分を責める必要はありません。
    むしろ、自分のコンディションを整えることが、家族の笑顔を増やす近道なのです。

    まずは今日紹介した工夫の中から、
    「これならできそう」と思えるものをひとつだけ試してみることから始めてみてください。
    小さな変化が、休日の過ごし方を大きく変えていきます。

    「がんばりすぎずに、家族とのお出かけも全力で楽しめる」
    あなたの生活がそうなっていくことを祈っています。

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