「なんか最近、仕事のやる気が出ない…」
「この仕事にやりがいを感じない…」
そんな時期、誰にでもあると思います。
私も15年以上会社員をしていますが、モチベーションが上がらない時期は何度も経験しました。
ただ、そこから学んだことが一つあります。
会社員の仕事自体に“モチベーション”を求めすぎないこと。
そして、モチベーションは「自然に湧くもの」ではなく、「自分でつくるもの」だと気づきました。
今回は、そんな私が試行錯誤の末にたどり着いた「モチベを自分でつくる5つの工夫」と、それぞれの実体験をご紹介します。
会社員が仕事自体にモチベを求め過ぎない方が良い理由はこちらで解説

結論:モチベは“内から”つくる。モチベアップ術5選
- 仕事の外に“楽しみ”を作る
- 仕事の“意味づけ”を変える
- モチベを感じる瞬間の“共通点”を探す
- 人間関係構築を意識する
- ご褒美を用意する
環境や上司、評価制度など、外部要因にモチベーションを左右されるのはとても危うい状態です。
なぜなら、外部は自分ではコントロールできないから。
だからこそ、「自分の中にモチベーションの仕組みを持つこと」が、会社員として働き続けるうえでとても大事だと感じています。
私が実際にやって効果のあった5つの仕事術について、具体的に紹介していきます。
1. 仕事の外に“楽しみ”を作る
仕事は生活の糧を得るためのもの
「仕事がつらい」と感じるときほど、視野が仕事に偏りがちです。だからこそ、意識的に仕事以外の楽しみをつくることが大切です。
たとえば、平日の夜に家族との時間を予定したり、朝の読書や散歩などの習慣を持つと、「そのために早く仕事を終わらせよう」という前向きな動機につながります。
“楽しみ”があると、気持ちのリズムも整いやすくなります。
昼休みはコック
在宅勤務が増えてから、昼休みに時短レシピで料理をするようになりました。
最初は手間かなと思ったのですが、意外と美味しいレシピが多く、パートナーも喜んでくれるので良いリフレッシュになっています。
今では「昼休みの料理」が、午前中の仕事を早く終わらせるモチベ-ションにも、午後の仕事に向けた回復にも役立っています。
2. 自分のモチベ低下ポイントを把握し、仕事の“意味づけ”を変える
モチベを下げる要因を除去、軽減する
嫌な会議、苦手な上司、終わらないメール対応…。
「なぜモチベが下がるのか?」を自分なりに分析すると、予防策が打てるようになります。
たとえば、
- メールのやりとりが長引く相手はWeb会議に切り替える
- 面倒な報告書は自動化(RPAやテンプレ活用)する
- 定時直前のチャットは「明日確認します」とテンプレ返信で対応
自分のストレス源に気づき、その影響を最小限にすることで、ムダにすり減らずに済みます。
仕事の意味付けは自分で書き換える
私は目的や意図が分からない仕事を与えられたり、巻き込まれるとモチベーションが下がります。
言葉を選ばずに言えば、”誰か”の仕事を作るための仕事…などが典型例です。
勿論避けられれば良いのですが、避けるために余計な時間を割いては本末転倒です。
そのため「本来の仕事に時間を割くため、この作業の時間を如何に短く済ませるか」を自分自身で目標設定し、目の前の作業とは別のところにモチベーションをおくようにしています。
3. モチベを感じる瞬間の“共通点”を探す
何が自分のモチベを引き出すかを理解し、再現性を高めるため。
過去の仕事で「ちょっと楽しかった」「気づいたら集中してた」という瞬間を思い出してみましょう。
たとえば、
- 自分の提案が通ったとき
- 複雑な問題をうまく解決できたとき
- 誰かに感謝されたとき
私の場合は「タスクを整理して着実に終わらせていく」「自分が“適任”だと思える仕事で成果を出す」ことで、静かにやる気がわいてきます。
こうした“自分だけのスイッチ”を知っておくと、日々の仕事の中でも自分で火を灯すことができます。
自己分析からモチベの源泉を具体化する
自分のモチベーションがどんなときに上下するのかは、意外と難しいものです。
私も自分の感情の言語化が苦手なので、色々自己分析してきました。
モチベの源泉を分析するという意味で、わたしが一番効果があったのはGallup社のクリフトンストレングス(旧:ストレングスファインダー)です。自分の強みを分析するというアプローチで、34に体系化された資質の組み合わせから、それぞれの特徴や傾向が分かります。
わたしの場合、資質とモチベーションが上がるポイントの一例をあげると、以下の2点です。
- 達成欲:1つのタスクが終わるたびに、リストにチェックする
- 自我:自分がその仕事をやることで与えられる意義や影響を自分で設定する
4. 人間関係構築を意識する
ストレスの70%以上は人間関係に起因(めのめ調べ)
そもそも、それができているなら苦労していない…という方も多いと思います。
会社員の仕組み上、仕事で付き合う相手は選べないことが多いため、その点はおっしゃる通りです。
ただ、モチベーションの上がり下がりには人間関係が大きく影響するのも事実です。
そこを紐解いて、モチベーションが上がるような人間関係を意識的に探し、
日々の業務に取り入れていきましょう。
大きな方向性は2つです。
- コミュニケーションをとるだけでモチベーションが上がる体験:
(例)フレッシュな新人、通勤途中に通うお店の感じの良い店員など - 苦労や悩みを共有できる仲間関係:
(例)プレッシャーの強い上司を持つ部下同士、同じハードな案件に巻き込まれたリーダー同士
戦場だけで出会える戦友もいる
ある日、他部署の支援業務で気の重い案件に巻き込まれました。
正直、最初は全くモチベがありませんでしたが、現場の若手リーダーが自分の状況を率直に話してくれたことで、気持ちが変わりました。
まだ若手と言える年代の彼は、案件の経緯とともに自分の経歴や困っていることを、初見のわたしに自己開示してくれたのです。
はじめて一緒に仕事をするわたしに自己開示してくれた彼に感謝し、会社や仕事のためではなく、彼を手助けするためにやってやるかとモチベーションが一気に上がりました。
5. ご褒美を用意する
セルフプレゼント大作戦
太古の昔から存在するモチベーションアップの施策。シンプルで効果的です。
目標や課題を設定し、クリアしたら予め設定したご褒美を自分に与えましょう。
大きい目標で大きいご褒美、小さい目標で小さいご褒美、どちらが効果的かは個人や場面によりますが、
会社員の日々のモチベーションアップということであれば「小さい目標で小さいご褒美」がおススメです。
ダイエット成功の秘訣は…?
わたしは 過去に半年で13kgのダイエットに成功した経験があります。
仕事や家事で忙しい中でも、食事制限や運動メニューをしっかりこなしたときは、
ゼロカロリーの甘いエナジードリンクをご褒美にしていました。
当時は食事制限を徹底していたので、本当にこれを飲むために夜の散歩をしていました。
この体験から、仕事でも「週末まで頑張れたら○○を食べる」など、小さな目標と小さなご褒美をセットで設けるようにしています。
まとめ:モチベは自分で再現性を持って管理できる
仕事のモチベーションが自然と湧いてくるのを待つのではなく、自分で再現性のある仕組みとして設計することが、会社員としての安定感を生みます。
そうすることで環境に振り回されず、自分のペースで前に進むことがでるのです。
今回紹介した5つの工夫は、いずれも「ちょっと意識を変えるだけ」で実行できるものばかり。
まずはどれか1つ、気になったものから取り入れてみてください。
「どうせ変えられない」と思うより、「少しでも快適にする工夫を」と考えてみる。
そんなふうに向き合えるようになると、仕事はもっとラクに、成果もついてくるはずです。
補記:モチベのスイッチが分からない方は…
モチベーションの管理とは、如何に自分のことを理解し、日々の行動を前向きに捉えられるように意識を変えていけるかに尽きます。
一方でこのサイトを訪れる方の中には
「なかなか自分の強みが見つからない」
という方も多いと思います。
私もそうでした。
クリフトンストレングス(旧名:ストレングスファインダー)は、全世界で3,400万人(2025年5月時点)が受講しているビジネスに特化した個人の強みを見つけるツールです。
診断を受けるのにはいくつか方法がありますが、書籍を購入して付帯しているコードを使って、Web診断を受けるのがおススメです。
なぜなら、強みに関する基本的な情報が日本語でしっかり網羅されているためです。
日本でも普及している診断のため日本語の2次情報も多いのですが、米国発ということもあり、Gallup社の公式サイトの情報は日本語だと少し分かり難いです。
わたしは、こちらの書籍で基本を押さえた上で、更に理解を深めるためにWebで情報を探して分析を進めました。
この記事の情報をもとに、自分の強みを活かして、がんばりすぎずに活躍する会社員が増えるてくれると嬉しいです。
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