在宅勤務は自己管理が重要!生産性低下、オーバーワークにならないためにやるべきこと

在宅勤務は「通勤不要でラク」「自分のペースで働ける」といった自由度の高さが魅力ですが、いざ始めてみると──

  • 仕事とプライベートの区切りがつかず、疲れが取れない
  • ダラダラと仕事を続けてしまい、気がついたら夜に…
  • 逆に気づけばスマホをいじってしまい、集中できない

そんな悩みを感じたことはありませんか?

この記事では、現役で在宅勤務経験5年以上の筆者”めのめ”が自分の経験を元に

  • 在宅勤務が自己管理を難しくする理由
  • 生産性を落とさず、オーバーワークを防ぐための考え方と工夫

をご紹介します。

在宅勤務の自由さを最大限に活かしながら、心と体のバランスを崩さず働きたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

間と空間を断ち切れ

結論からいえば、あなた自身で時間と空間に“区切り”を入れてください。
そうすることにより、スイッチの切り替えができるようになり、働き方のコントロールを取り戻すことができます。

在宅勤務でオーバーワークや仕事に集中できない状況に陥りやすいのは、在宅勤務が私生活と仕事の境界が曖昧であることが原因です。

  • ソファでくつろぎながらメールを確認
  • 昼休みの時間が曖昧になり、気づけば午後もずっと座りっぱなし
  • 深夜に「あと少しだけ…」とPCを立ち上げてしまう

実はどちらも、「スイッチの切り替え」がうまくできていない状態なんです。
オンとオフ、始業と終業、仕事と生活──それぞれの境界線を自分で引くことが、他人の目がない在宅勤務では非常に重要になるのです。

時間を断ち切れ

まずはシンプルに時間の境界を見直しましょう。決められたコアタイムを中心に、仕事と私生活のタイムスケジュールを引き、改めて決められた時間に沿って始業と終業を切り替えるのです。

もちろん、「仕事がたくさんあるのに、それができたら苦労しない」という意見もでるでしょう。そういった状況の方は、通常の勤務時間内に収めろは言いません。まずは明確な休憩をあなたのスケジュールに押し込んでください。

  • 始業前・終業後に 家族との食事・趣味を予定に入れておく
  • 打合せが昼休みや夜に食い込んだら、同じ長さの休憩をカレンダーに確保
  • 会議が打合せが早く終わったら、予定時間終了までは”休憩

心配せずとも休憩時間にあなたが手を止めても、仕事は完全には停滞しませんし、崩壊もしません。それが会社という仕組みであり、会社員という働き方のメリットです。

もし、本当にそれで支障が出る場合は、それはあなたのせいではありません。即刻、冗長や組織にエスカレーションすべきですし、場合によっては転職を本気で検討すべきです。

タイムスケジュールを明確にしたことで、仕事の区切りは付くようになったけど、タスクが溜まってしまう…という方もいると思います。

残業自体が悪なのではありません。タスクが終わるまで仕事が終わらない…という時間の境界を曖昧にする考え方があなたのスイッチを機能不全にするのです。
タスクが積み上がったら「毎日ダラダラ残業」ではなく、自分の意志で日を決めて一気に片づけましょう

空間を断ち切れ

続いて、空間で業務と私生活の境界を明確にしていきます。

在宅勤務では、仕事場と生活空間が言葉通り地続きであるため、仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちです。物理的な空間を目に見える形で仕切る、自分や家族の間でルールを設定することで仕事スペースとプライベートスペースを区別していきます。

オーバーワークと生産性の低下、いずれも防ぐ

  • 仕事専用スペースを設ける。個室が理想だが、難しい場合は家具の配置で視覚的に区切りがわかるようにする
  • 在宅勤務でも 出社できるレベルの身だしなみで始業 → 終業したら部屋着に着替えて“儀式的に”OFF

主にオーバーワークを防ぐ

  • 仕事専用スペースから会社用PC・スマホは持ち出さない業務時間外は仕事の通知をオフにする
  • 仕事専用スペースにプライベートで日常使用するものを置かない
  • 就業時間内であってもプライベートスペースで仕事の話はせず、休憩時は家族との会話を純粋に楽しむ

主に生産性の低下を防ぐ

  • 仕事専用スペースの手の届く範囲から、趣味やエンタメを連想させる物を追い出す
  • 業務中の自然な視界に生活導線が映らないように、レイアウトを見直す
  • 家族に仕事専用スペースにいるときは不必要な声がけを避けたり、可能な限り静かにするように協力を相談する(代わりに休憩時間には積極的に会話しましょう)

これらの対策で空間に物理的および心理的な仕切りを設けることにより、仕事モードとプライベートモードの切り替えがスムーズになってメリハリのある生活を送ることができます。

在宅勤務は自由度が高い働き方だからこそ、自分でルールを設計することが大切です。自分を守るためにも、生産性を高めるためにも、自分に合った働き方を意識的にデザインしましょう。

ポイントは、時間と空間の両面で「仕事」と「プライベート」の境界を明確にすること。強制的にON/OFFを切り替える“仕掛け”を用意することで、それが実現できます。

在宅勤務で仕事に熱中…身体も心もついてこず、オーバーワーク

わたし自身、キャリアの中でもっともハードに働いた時期は在宅勤務中でした。

3か月ほど、自宅のデスクで仕事に没頭し、食事も睡眠も後回し。気づけば心身ともに不調をきたし、妻にもかなり心配をかけてしまいました。

誤解しないでほしいのは、このときわたしは決して後ろ向きな気持ちで働いていた訳ではありません。自分がやる意義を見つけた貴重な仕事に、熱中していたのです。それでも、身体だけでなく心もついてこない結果となりました…オーバーワークとはそれほど恐ろしいものです。

その経験を踏まえて、今では 意識的に「仕事の終わりをつくる」工夫を取り入れています。

  • 昼休みは家族と食べる。自分で料理、片付けまでして時間いっぱい使う
  • 日常的な残業をしないため、残業するときは翌日早めに切り上げられる程度までガッツリ行う
  • 始業と終業の時間を、スマホとPCでアラーム設定する

    また、物理的なスイッチの切り替えも大事です。

    • 仕事道具は通勤用バッグに収納し、玄関と仕事用スペース以外には置かない
    • 在宅勤務でも、髭はしっかり剃り、服装や髪型はいつでもカメラONにできる状態にする
    • 業務が終わったら、私用PCをデスクに置き、ブログを1文だけ書く

    「どうすれば自然と切り替えられるか?」「OFFにやらなくていいことって何だっけ?」という視点で環境や習慣を工夫すると、在宅でも“メリハリある働き方”ができるようになってきました。

    集中できない人はハイブリッドワークも効果的

    在宅勤務では集中できない、サボりがちという人はハイブリッドワークもおすすめです。
    そのタイプの方には、集中したい作業や重要な資料作成はオフィスワークにスケジュールし、在宅勤務時は事務作業やWeb会議を詰め込むようにするのがおススメです。

    ハイブリッドワークの注意点はこちらで解説しています。

    まとめ:在宅勤務を快適に続けるために、まずは「小さな自己管理」から

    在宅勤務は、時間にも場所にも縛られず、自由に働ける魅力的なスタイルです。
    しかしその反面、「誰の目にも触れない働き方」だからこそ、集中できなかったり、つい働きすぎたり──生産性や健康を損ねてしまうリスクもはらんでいます。

    在宅勤務を長く快適に続けるために必要なのは、“がんばり”ではなく “仕組み”で自分を整えること。

    ・仕事の始まりと終わりに「スイッチ」を入れる習慣
    ・生活空間と仕事空間の分離
    ・時間や集中力を“見える化”するツールの活用
    ・働きすぎを防ぐ「意図的な予定」や「休憩時間」の設計

    完璧である必要はありません。
    まずは、この記事で紹介した工夫の中から 「できそう」と思えることを1つだけ明日から試してみてください。

    あなたの在宅勤務が、もっと快適に、もっと生産的に変わっていくきっかけになれば幸いです。

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