片働き家庭の家計やりくり|削るより”仕組み”で回す実例

片働きの家計は、どうやって回していますか。

収入は増えないのに、出ていくものは増える一方…

節約はしてるつもりだけど、これで合ってるのかな

「4人家族の生活費は平均◯万円」という記事はたくさんあります。
でも、知りたいのはそこではないですよね。平均額ではなく、限られた収入をどう”回す”かの実務のはずです。

家計簿を書く男性

この記事では、片働き・4人家族の稼ぎ手であるわたしが、実際にやっていることをそのまま書きます。

この記事でわかること

  • 片働きの家計が苦しくなる”時期”(あらかじめ知っておくと備えられる)
  • 食費は「削る」より「回す」——買い物の頻度と冷凍の使い方
  • 時短家電やサービスを”買う/買わない”の判断基準
  • 固定費を見直す順番と、あえて手をつけなかったもの
  • 削らなくてよかった、と今も思っているもの

節約テクニックの寄せ集めではなく、「我が家はこう決めている」という家計の設計の話です。

そもそも片働きが厳しいと感じている方は、まずこちらから。

目次

片働きの家計が苦しくなる時期

通帳とカレンダー

片働きの家計は、毎月じわじわ苦しいというより、「山」が来るタイミングでどっと苦しくなります
そして、その山はある程度読めます。

めのめMEMO

わたしが一番きつかったのは、結婚した直後です。20代で結婚し、式を挙げ、ハネムーンに行き、その時期に新居まで買いました。振り返ると、貯えがほとんど残っていない状態でした。

当時はまだ子どもがいなかったので何とかなりましたが、もし想定より早く子どもを授かっていたら、あるいは大きな病気や怪我をしていたら——正直、危なかったと思います。

もうひとつの山は、入居から10年少し経った頃に来ました。新居に合わせて買い揃えた家具や家電が、示し合わせたように次々と壊れ始めたのです。ちょうど子どもの習い事などにお金がかかり始めた時期と重なり、なかなか大変でした。

お伝えしたいのは「大変だった」という話ではなく、この2つの山は、多くの家庭に同じように来るということです。

片働き家計に来る2つの山

  • 結婚・住宅購入が重なる時期
    大きな支出が集中し、手元の現金が薄くなる。想定外(早い妊娠・病気・怪我)に耐えられるかがポイント
  • 入居から10年前後
    同時期に買い揃えた家具・家電が一斉に寿命を迎える。子どもの教育費が増え始める時期とも重なりやすい
めのめ

先に知っていれば「そういうものだ」と身構えられます。毎月の節約より、山への備えのほうが効くこともあります。

食費は”削る”より”回す”

食材を冷凍する男性

食費はつい「我慢して減らすもの」と考えがちですが、我が家がやっているのは、買い方と保存の仕組みを決めてしまうことです。
意志の力に頼らない分、続きます。

買い物は回数を決める

買い物に行く回数が多いほど、余計なものを買ってしまいます。だから我が家は回数のほうを先に決めています。

我が家の買い物ルール

  • 週2回に固定する
    行く回数を決めるだけで、ついで買いが自然に減る
  • 特売の曜日に合わせる
    近所のスーパーは曜日ごとに安くなる品が決まっているので、その日に行く
  • 日用品は月1回まとめ買い
    トイレットペーパーや調味料は、割引のタイミングでまとめて買う

安いときに買って冷凍する

安いタイミングで多めに買い、下処理をして冷凍しておく。これが一番、食費に効いています

我が家の定番は、ひき肉・ほうれん草・油揚げあたりです。特別なことはしていませんが、この3つがあるだけで「今日どうしよう」という日を1回ぶん減らせます。買い物の回数を絞れるのも、冷凍があるからです。

加えて、我が家がよく冷凍しているのが次の3つです。どれも安いときに買い足せて、平日の手間がはっきり減りました。

我が家が冷凍しているもの

  • きのこ類
    特売の常連で単価が安い。石づきを取ってほぐし、洗わずに袋へ。凍ったまま汁物や炒め物に入れられる
  • ごはん
    まとめて炊いて1食分ずつ冷凍。炊く回数が減るうえ、「あと一膳足りない」がなくなる
  • 食パン
    常温より日持ちするので、安いときに買い足せる。1枚ずつ包んでおけば凍ったまま焼ける

このほか、一般的に冷凍しやすいとされるのは次のようなものです。使い慣れた食材から少しずつ試すのがおすすめです。

ほかに冷凍しやすいもの

  • 下味をつけた肉
    買った日に調味料ごと袋へ。解凍して焼くだけになるので、平日の負担がいちばん減る
  • 薬味・香味野菜
    小口切りのねぎ、すりおろした生姜やにんにく。少しずつ使うので傷ませがちなものほど効果が大きい
  • 玉ねぎ(切ってから)
    安いときに買って薄切り・みじん切りにしておくと、切る手間を先に済ませられる
  • 厚揚げなどの大豆製品
    特売が多く、たんぱく質を安く確保できる。使う大きさに切ってから冷凍する

宅配は”移動費と時間”で見る

配送料を払うのはもったいない、と感じる方は多いと思います。わたしも以前はそう考えていました。

でも、近所の店に売っていないものを買いに行く場合、実際にかかる移動費と時間を計算すると、配送料を払ったほうが結果的にコスパがよいことがあります。我が家は、そこは割り切って宅配を使っています。

めのめ

「送料の有無」よりも、総額を見て「取りに行く手間も含めて、自分にとって価値があるか」で比べると、判断がぶれません。

食事の準備そのものがしんどい時期は、こちらも選択肢になります。

時間をお金で買う判断基準

片働きだからこそ、お金の使い方には慎重になります。
それでもわたしは、「時間をお金で買う」支出は、削るべきではないと考えています。ただし、買うかどうかの基準は持っています。

自分の家庭に合うかで決める

世間の評価やレビューを調べるのは大事です。でもそれ以上に、その家のライフスタイルに合うかを重視しています。家庭ごとに事情は違い、得られる効果も弊害も千差万別だからです。

めのめMEMO

時短家電というと、ドラム式の洗濯乾燥機とロボット掃除機が定番です。でも我が家は、どちらも導入していません。

洗濯乾燥機を入れなかったのは、乾燥にかけられない洗濯物が多く、時短効果が薄いと判断したからです。ロボット掃除機は、マンションで床面積がそれほど広くないこと、子どもがいてどうしても床にものが散らかること、防音のために厚いパネルを敷いていることが重なり、やはり効果が出にくいと考えました。

逆に、我が家で効果が大きかったのは食洗機とディスポーザーでした。妻が家にいて料理の頻度が高く、わたしも料理をするので、洗い物と生ゴミの負担がそのまま減るからです。同じ「時短家電」でも、効くかどうかは家庭の作りで決まると実感しています。

つまり判断基準は、「評判がいいか」ではなく「我が家の生活で、何時間・どの負担が減るか」です。ここが薄いなら、人気商品でも買わなくていい。

「やらなくていい」も価値

もうひとつ大事にしているのが、「自由な時間が増える」だけでなく「やりたくないことをやる時間が減る」ことも価値だという考え方です。

たとえばゴミ捨て。4人家族で自炊も多い我が家は、どうしてもゴミが増えます。ゴミ捨ては気の進まない家事ですし、生ゴミを家に置いておくと匂いも気になります。ディスポーザーはゴミそのものを減らし、捨てる頻度も、あの嫌な匂いも小さくしてくれました。

削減できた時間を分単位で数えると割に合わなく見えても、「やらずに済む」という価値を足すと十分に元が取れる——そんな支出はあります。

家事の負担そのものを見直したい方は、こちらも参考にどうぞ。

固定費は順番と”やらない判断”

契約の見直し

固定費の見直しは、一度やれば効果が続くので優先度が高い。
ただ実際にやってみると、「効果が大きいもの」と「調べた結果やらなかったもの」がはっきり分かれました

効果が大きかったもの

手をつけて、はっきり効果を感じたのは次の2つでした。どちらも一度の手続きで、その後ずっと効き続けます。

やってよかった固定費の見直し

  • スマホを格安SIMに変更
    使い方が変わらないまま毎月の通信費だけが下がる
  • 保険の見直し・最適化
    火災保険と生命保険以外は解約し、生命保険も必要最低限の内容に絞った

あえて手をつけなかったもの

一方で、調べた結果「やらない」と決めたものもあります。節約記事ではあまり書かれませんが、ここを見極めるほうが時間の節約になります。

やらなかったものと、その理由

  • 電気・ガス
    住まいの条件で切り替えができず、調べても今の契約が特別高くはなかった
  • ネット回線
    すでに安い契約だったので、乗り換える意味がなかった
  • 自己投資(子どもの習い事を含む)
    そもそも使いすぎていないうえ、将来や暮らしの豊かさに必要だと判断した
めのめ

「全部見直す」より、効くところから順に手をつけて、効かないものは調べた時点で終わりにする。そのほうが疲れません。

削らなくてよかったもの

こどもの習い事道具

ここまで削る話をしてきましたが、やりくりで大事なのは「何を守るか」を決めておくことでもあります。
我が家が削らずに残して、今も正解だったと思っているものを挙げます。

時間を買うサブスク

月額のかかるツールは真っ先に削られがちですが、我が家では手放していないものがあります。

ひとつは家計管理のツールです。やりくりをするうえで、お金の流れを把握することは欠かせません。とはいえノートに書き出すには手間がかかりすぎます。キャッシュレス決済から半自動で集計してくれる仕組みは、それだけで払う価値がありました。

もうひとつはパスワード管理のツール。家計管理をはじめ、さまざまなサービスを使うほどパスワードは増えます。一方で情報漏洩の事件も後を絶ちません。使い回さず複雑なものを管理する——その手間と、万が一の被害を考えれば、ここにお金を払う意味はあると考えています。

ジム代は”続く仕組み”

健康や体型の維持のために、ジム代は削っていません。お金をかけなくても運動はできる、というのはそのとおりです。

それでもわたしは、これまで運動が長続きしませんでした。ジム通いだけが続いているのは、先にお金を払っているから取り戻さなければという意識が働くことと、ジムという場に来てしまえば運動する気持ちに切り替わること——この2つがあるからだと思っています。つまり払っているのは施設代ではなく、続く仕組みの代金です。

習い事は”入れ替え制”で

子どもの習い事も、我が家は削っていません。なんでもやらせればいいとは思いませんが、本人がやりたいと言っていることはやらせたい——親心として、そこは譲らないことにしました。

めのめMEMO

我が家の子どもは、楽器や習字を習っています。そこで小さな実績ができたことが本人の自信につながったようで、やらせてよかったと感じています。

とはいえ、際限なく増やせば家計は持ちません。そこで我が家は習い事の数と時間をあらかじめ決めておき、新しいことを始めるときは「入れ替え」をルールにしています。しかも、何をやめて何を始めるかは子どもたち自身に決めさせます。

予算を守れるだけでなく、子ども自身が「選ぶ」経験を積めるのがいいところです。親が一方的に削るより、揉めなくなりました。

それでも厳しいと感じたら

家事・夫婦のことでモヤモヤ

ここまでの工夫は、あくまで「今の収入の中で、どう回すか」の話です。
仕組みを整えてもなお厳しいなら、それは工夫が足りないのではなく、前提のほうを見直す時期かもしれません。

片働きを続けるのか、共働きに切り替えるのか。その判断は、家計の数字だけでなく、家庭の状況や本人たちの希望も含めて決めるものです。判断の材料は別の記事にまとめているので、迷っている方はそちらを読んでみてください。

共働きへの切り替えを含めた判断基準はこちらで解説しています。

まとめ|家計は”設計”できる

一息つく父親と賑やかな家族

片働きの家計は、我慢の量で決まるものではありません。
どこを仕組みにして、どこを守るかを決めてしまえば、毎回悩まずに回っていきます

この記事のポイント

  • 家計には「山」が来る。結婚・住宅購入の直後と、入居10年前後に備える
  • 食費は削るより回す。買い物の回数を決め、安いときに買って冷凍する
  • 時短家電は評判ではなく「我が家で何が減るか」で選ぶ。買わない判断もある
  • 固定費は効くものから順に。調べて効かないと分かったら、そこで終わりにする
  • 守るものを決めておく(家計管理・続く仕組み・子どもの選択)

片働きは、収入の柱がひとつという意味では確かに不安があります。
でも、決めごとを積み重ねていけば、想像しているよりずっと安定して回せます。この記事が、その設計のヒントになれば嬉しいです。

片働きの働き方・暮らし方については、こちらのシリーズもどうぞ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次