仕事や日々の用事に追われて、
一日があっという間に終わる。
特に大きな不満はないし、生活にも困っていない。
それなのに──

このままでいいのかな
と、ふと不安になることはありませんか。


平日は仕事を頑張って、
休日は疲れを取るために何となく過ごす。
義務感でやるべきことで自分の時間が埋まり、自分の人生が充実しているか分からなくなる。
そんな感覚を抱えている20〜30代の会社員は、決して少なくありません。
問題なのは、努力が足りないことでも、意識が低いことでもありません。
ただ一つ、私生活に「目標」がないだけなのです。
この記事では、会社員歴15年以上、家庭を持ち育児にも追われる筆者が、
プライベートでも目標を持つことで会社員が得られる効果と、
忙しい日常の中でも無理なく続けられる目標の立て方を解説します。
人生の主導権を、会社や環境ではなく、もう一度あなたの手に取り戻すために。
あなたが考え出す一歩目を、この記事が後押しします。
目標を考える時間もない…という方は、諦める前にまずはこちらの記事から読んでみてください


目標設定でプライベートを充実させよう


「人生の主導権」と聞くと、少し大げさに感じるかもしれません。
ですが、ここで言う主導権とは、
大きな決断をすることでも、
劇的に人生を変えることでもありません。



今日は何をしようか



休日はどう過ごそうか



これからどんな自分でいたいか
こうした小さな選択を、
周囲や流れではなく、自分自身が意思を持って決められている感覚。
それが、人生の主導権を握っている状態です。
会社員として働いていると、どうしても日々の行動は仕事を軸に回ります。
やるべきこと、求められる役割、優先順位。
それ自体は悪いことではありませんし、多くの人が真面目に向き合っています。
ただその一方で、
私生活については”余った時間で何となく過ごす”状態になりがちです。
目標がないまま時間だけが過ぎていくと、
自分で選んで生きている感覚は、少しずつ薄れていきます。


そこで力を発揮するのが、私生活での目標設定です。
私生活の目標とは、
誰かに評価されるためのものでも、
社会的に立派である必要もありません。



今の生活がこうなったら、ちょっと嬉しい



これができたら、今より好きな自分になれそう



そういえば、一度やってみたかった
そんな感情を起点にした目標で十分です。
目標を持つことで、
何となく過ごしていた時間に意味が生まれ、
日々の選択に自分の意思が入り込むようになります。
小さな目標を立て、少し行動し、振り返る。
この積み重ねが、
“流されて生きている感覚”から
“自分で人生を動かしている感覚”へと変えていきます。
私生活で目標を持つことは、
人生を完璧にコントロールすることではありません。
自分の人生を、自動操縦に任せるのではなく、ちゃんとハンドルをつけ直すことなのです。



何のために仕事を頑張っているのか、漠然とした不安はありませんか?
プライベートが自分で決めたアクティビティで埋まり、私生活が主体的になることで、仕事においても何のために稼ぐかの意義が明確になります。
スッキリとした気分で働けますよ。
仕事のモチベが上がらず、充実感が感じられないという会社員の方はこちらを参考にしてください


目標設定が有意義な理由


私生活で目標を立てることに、
「そこまでしなくてもいいのでは」と感じる人は少なくありません。
生活は回っているし、仕事もそれなりに順調。
大きな不満がないからこそ、後回しになりがちです。
しかし実は、
目標がないことそのものが、人生の充実感を下げている原因になっていることがあります。
ここでは、なぜ私生活の目標設定が有意義なのかを、
3つの視点から整理していきます。
目標未設定の会社員人生は充実しにくい


会社員の毎日は、日々のタスクで自然と埋まっていきます。
仕事の予定、締切、求められる役割。
中にはあなたの裁量で行っている業務も少なくないかもしれません。
しかし、あくまで会社員である以上、
組織の方針や文化の下による判断であり、
あなたの”やりたいこと”ではなく”やるべきこと”で埋まっている状態なのです。
そんな時間が8時間、通勤や残業も含めればそれ以上、
1日の時間の多くを占めるため、
会社員はどうしても仕事中心の生活にならざるを得ません。
一方で、私生活には明確な指標がありません。
仕事中心の生活になることで、
私生活もそれを支えるための家事や睡眠など、
“やるべきこと”で時間だけが過ぎていきます。
- 今日は何ができたのか
- 昨日より前に進んだのか
- 何のために働いているのか
結果として、
何もしていないわけではないのに、
“人生に充実感を感じない”状態になりやすくなります。
これは怠けているからではなく、
私生活には成果を測る物差しがないという構造の問題です。
だからこそ、目標という基準がない人生は、
充実感を得にくくなってしまうのです。
“会社員”という働き方について見直したい方はこちらの記事を参考にしてください


私生活で目標設定する効果


私生活に目標を持つ最大の効果は、
主体性が自分に戻ってくることです。
会社の目標は、誰かが決めたものです。
一方、私生活の目標は、
“自分がどうなりたいか”を起点に自由に決められます。
その目標に向かって行動することで、
日々の選択に”自分の意思”が自然と入り込むようになります。
また、目標があることで、
私生活にも「達成」という概念が生まれます。
たとえ小さな目標でも、
決めたことを実行できたという事実は、
確実に自己肯定感を積み上げていきます。
この積み重ねは、人生の充実感に繋がり、
気づかないうちに心の安定や前向きさとなり、
日々のストレス耐性を高めてくれます。



私生活の目標がハッキリすることで、プライベートの中で”どう時間を作るか”…という視点に目が行くはずです。
人生を充実させるために、何に投資するべきなのか、そのヒントも記事に整理しているので是非読んでみてください。




目標設定と達成の循環が生み出す恩恵


目標設定の本当の価値は、
「達成すること」そのものより、循環を回すプロセスにあります。
目標を立てる。
行動してみる。
うまくいった点と、いかなかった点を振り返る。
次は少しやり方を変えてみる。
- 達成できたか
- 達成できなかった場合、次達成するためにはどのような修正が必要か
- 主観的な満足度はどうか
- もう1度やってみたいか、習慣化したいか
- 次にチャレンジしたいことは見つかったか



満足度以降の項目は「Why」を繰り返して深堀っていくと、自分の価値観の具体化や再発見につながるので、おススメです。
この一連の取り組みを繰り返し、小さな成功体験を積み重ねることは、
“自分にもできる”という実感を育て、自己肯定感を高める最も確実な方法です。
こうして得た自信は、仕事で新たな挑戦に向き合うときや、
困難な状況に直面した際の、確かな心の支えになります。
たとえ目標を達成できなかったり、
達成しても思ったほどの満足感が得られなかったとしても、
その過程で得た知識や気づきは、確実にあなたの中に残ります。
私生活の目標は、自身の価値観に根ざしたものであり、
それに向き合った経験そのものが、あなた自身の財産になります。
さらに、目標を持つことで、
休日の過ごし方は”時間の消費”から、
“未来への投資”や”幸福のための浪費”へと変わっていきます。
その積み重ねが、人生全体の充実度を高めてくれるはずです。



“浪費”というと無駄遣いという印象がありますが、お金は使うために稼ぐものです。貯蓄はあくまで未来で”使う”ためにするものです。
無駄かどうかは使い方次第。あなたの幸福や人生を充実するための”浪費”は無計画な貯蓄よりも有意義な選択肢です。
私生活の目標設定は、
特別意識の高い人のためのものではありません。
むしろ、忙しく、余白が少ない会社員にこそ必要な習慣なのです。
私生活での目標の立て方


私生活で目標を立てようとすると、



何を目標にすればいいか分からない



ちゃんとした目標を立てないと意味がない気がする
そんなところで手が止まりがちです。
ですが、最初から立派な目標を考える必要はありません。
大切なのは、人からどう見られるかや、ステレオタイプなイメージで考えるのではなく、
自分基準で決めることです。
ここでは、自分らしい目標を立てる方法を具体的なステップで説明していきます。
まずは「Why」から考える


仕事の目標は、
与えられた方針や条件、数字から考えることが多いものです。
一方、私生活の目標にそんなものは不要です。
シンプルにあなたがなぜそれをやりたいのか(Why)から始めましょう。
- 少しでも今より楽しくなりそう
- 将来の自分が喜びそう
- 気の合う人と会えるかも
- 何となく気になっている
なぜ(Why)と書いてしまうと、
論理的に明確なものを考えてしまうかもしれませんが
理由は曖昧でも構わないのです。
むしろ、理屈より感情を優先してください。
私生活の目標は、
社会や組織、今の立場に縛られる必要はありません。
欲望丸出しでOKなのです。



ここが曖昧な場合、どこかで聞いた誰かの言葉や、
「こうあるべき」というステレオタイプな目標になりがちです。
一方で、「やりたいこと」が出てこない人も少なくないはずです。
そのため、この段では理由は曖昧でも構いません。
ただし、達成後に自分の満足感のチェックし、その結果のWhyをしっかり振り返ってください。
思いつかないときはカテゴリーから考える


どうしても目標が浮かばない場合は、
人生をいくつかの領域に分けて考えると整理しやすくなります。
おすすめは、次の4つです。
- 健康(体力、睡眠、運動など)
- 資産(貯蓄、投資、支出管理など)
- 知性(学び、スキル、読書など)
- 情緒(趣味、楽しみ、人間関係など)
それぞれについて、
「少し良くなったら嬉しいことは何か」や「やってみたかったこと」
を一つずつ考えてみてください。
この段階では、
「体力をつけたい」
「お金の不安を減らしたい」
といったふんわりした願望で十分です。



それでも難しい人は、昔を振り返ってください。
若い頃、もしくは幼い頃
・やってみたかったけどやれなかったこと
・夢中になったけどいつの間にかやめたこと
・諦めた夢
あんたにも、やりたかったことが必ず何かあるはずですよ。
曖昧な願望を「行動できる目標」に変える


続いて、捻りだしたあなたの願望を行動に落とし込みます。
ここで役立つのが、SMARTの法則です。
完璧に当てはめる必要はありません。
考えるためのガイドとして使ってください。


例えば、
「運動したい」ではなく、
「平日は週2回、帰宅後に10分ストレッチをする」
といったレベルまで落とせれば十分です。





無理をして最初から複数の目標を立てる必要はありません。
むしろ、少し絞るほうがうまくいきます。
あなたの私生活はすでにやることが多いはずですからね。
しっかりと取り組んで、振り返りができるように、
集中可能な目標を設定しましょう。
完璧を目指さない


私生活の目標は、
達成できなかったからといって、失敗ではありません。
途中でやめてもいいし、
やってみて違うと感じたら変えても構いません。
大事なのは、
自分で決めて、試してみたという事実です。
目標は、
自分を縛るルールではなく、
人生に彩りを足すための道具です。


参考|めのめ(筆者)の2026年私生活の目標



今年は3つ立てています。
・ブログ運営。年間更新継続、毎月テーマを決めて達成すること
・家族旅行。家族の行きたいところリストを1つは消化すること
・資産形成。NISA満額投資&年間支出を年初の予算計画内に収めること
実行に向けては、もちろん計画を練って、タスクを小さく実行していきますよ。
挫折しないための習慣化テクニック4選


目標を立てたものの、
数日、あるいは数週間で自然消滅してしまった。
そんな経験がある人は多いはずです。
ですが、それは意志が弱いからでも、
本気度が足りなかったからでもありません。
続ける仕組みがなかっただけです。
私生活の目標を続けるためには、
「頑張る」のではなく、
やらざるを得ない状態をつくることが重要です。
- If-Thenプランニングで「迷う瞬間」をなくす
- ベビーステップで「できた」を積み上げる
- 環境を整えて、意志力を節約する
- 振り返りを「責めない形」で習慣化する
ここでは、3日坊主にせず習慣化するためのテクニックを4つ説明していきます。
If-Thenプランニングで迷う瞬間をなくす


人は疲れているときほど、
「やるか、やらないか」を考え始めると動けなくなります。
そこで有効なのが、If-Thenプランニングです。
あらかじめ、
「もし○○したら、△△をする」
というルールを決めておきます。
- もし帰宅して着替えたら、10分ストレッチをする
- もし金曜の夜になったら、5分だけ振り返りを書く
- もし寝る時間の15分前になったら、15分間本を読む
こうしておくと、
その場で判断する必要がなくなり、
行動が半自動的に始まります。



いわゆるルーティン化ですね。
コツは定着化するためにも、間隔を短くすることです。
慣れない内は毎日発生するIf-Thenプランニングがおススメです。
ベビーステップで「できた」を積み上げる


目標が続かない最大の原因は、
最初からハードルを上げすぎることです。
「毎日30分勉強する」
「週3回ジムに行く」
これらは、やる気があるときは魅力的に見えます。
しかし、忙しい日常では簡単に崩れます。
おすすめは、
「これなら絶対できる」レベルまで小さくすること。
- 毎日5分だけ参考書を開く
- ストレッチを1種目だけやる
- 毎月5,000円だけ貯蓄用口座に自動入金する
小さな成功体験は、
自己肯定感を守りながら次につなげてくれます。
環境を整えて、意志力を節約する


意志力は有限です。
だからこそ、意志に頼らず行動できる環境をつくります。
- スマホを寝る前は手の届かない場所に置く
- 運動靴や道具をすぐ使える場所に出しておく
- 勉強道具を机の上に置きっぱなしにする
行動までの手間を1つ減らすだけで、
続けやすさは大きく変わります。
振り返りを「責めない形」で習慣化する


目標を続けるうえで、
振り返りは欠かせません。
ただし、自分を責める振り返りは逆効果です。
おすすめなのが、KPT法です。


ポイントは、
ProblemよりもKeepを先に見ること。
「できなかった」より
「できた」を確認することが、継続の土台になります。
振り返りは、
週に1回、5分で十分です。
習慣化のテクニックを4選紹介してきましたが、
途中でやめてしまっても、それは失敗ではありません。
- 今の生活に合っていなかった
- 目標が大きすぎた
- タイミングが違った
- あなたが本当にやりたいことではなかった
そう分かっただけでも、前進です。
私生活の目標は、
完走することが目的ではなく、
自分の人生を幸福にするための方向を探るプロセスです。
私生活の目標を習慣にできれば、
人生は少しずつ「自分の手応え」を取り戻していきます。
筆者が朝活を習慣化した経験をもとにした記事はこちら


人生の主導権を小さな目標で取り戻す


仕事を頑張っているのに、
なぜか人生が充実している実感がない。
その原因は、能力や努力不足ではありません。
私生活に”自分で決めた目標”がなく、
日々を流れに任せて過ごしてしまっているだけです。
私生活で目標を持つことは、
人生を劇的に変えるためのものではありません。
今日や休日の過ごし方を、
自分の意思で選び直すためのきっかけです。
目標は立派である必要も、
他人に誇れるものである必要もありません。
- 少し楽しくなりそう
- 今より好きな自分に近づけそう
- 一度やってみたかった
そんな感情を起点にした、
小さくて現実的な目標で十分です。
そして、
立てる → 行動する → 振り返る
この循環を回していくことで、
「自分にもできる」という実感が積み上がっていきます。


人生の主導権は、
大きな決断をした瞬間に手に入るものではありません。
小さな目標を、自分で決めて、実行した回数だけ、
少しずつ取り戻していくものです。
まずは今日、
私生活で叶えたい目標を1つだけ書き出してみてください。
それが、あなたの人生にハンドルを取り戻す最初の一歩になります。
この記事が、あなたが人生を充実させる手助けになれば嬉しいです。










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